資産設計実践会説明会で、大学時代のクラスメイトが立ち上げたマネックスの創業時代の話をすることがよくあります(写真は2年前に創業者の松本大さんと)。
実は、マネックスでベンチャーのスタートアップに関わる前にも、創業ビジネスに関わるチャンスが2回ありました。
最初の球を投げ込んできたのは、留学時代にボストンで一緒に遊んでいた(いや勉強していた)堀義人さんです。1991年に帰国してしばらくすると、堀さんは日本でビジネススクールを立ち上げ、創業メンバーを集め始めました。
当時は終身雇用が当たり前で、ビジネススクールとは社費で海外に留学するものと思い込んでいた私は、絶対に成功しないと思っていました。
その堀さんが立ち上げたグロービスは、今や日本を代表するビジネススクールとなりました。
2球目は、堀さんが紹介してくれた三木谷さんという銀行員です。確か1996年の秋だったと思いますが、日本興業銀行を退職し、電子ショッピングモールを立ち上げると立食のパーティ会場で聞きました。
当時はインターネットの通信速度も遅く、画像もなかなか送れない位の時代。これまた、絶対成功しないと思いました。
三木谷さんの会社は、現在楽天グループとなり、日本を代表するeコマース企業となっています。
2回のベンチャーの創業に関わるチャンスを見逃してしまい、3球目にやってきたチャンスが、マネックスでした。見逃し三振をなんとか回避し、ようやくボールを打ち返すことができたというわけです。
このような人生を変えるチャンスは誰にでも、必ずあります。ただ目の前に流れているのに、それを捉え切れず、自ら見逃しているだけです。
できる訳ないという勝手な思い込みや、自分へのやらない言い訳、リスクに対する恐怖感などによって、折角ある機会をつぶしてしまっているわけです。
そんなバットを振らないまま、「見逃し三振」で終わる人生は勿体ないと思います。どうせ三振するとしても、思いっきりバットを振って人生を終えた方が後悔しないはず。
私は、これからも迷ったら取り敢えずバットを振ってみる。そんな前向きな気持ちで生きるつもりです。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年11月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。