ギャンブルと投資は「全くの別物」

最近、投資を始める人が増えているようです。私の周りにも証券会社に口座を開設し、投資信託などを買い始める人が目立つようになりました。

その背景には、低金利の運用難の中で株式の上昇が続いていること、そしてコロナショックにより将来の経済的不安を感じる人が増えていることがあります。

しかし、投資には未だに「ギャンブルと同じ」という誤った認識を持っている人がいるのは残念なことです。

ギャンブルと投資は「まったくの別物」です。

まず、期待値が異なります。

ギャンブルとは、競馬であれ、宝くじであれ、仕組みは同じです。集められた掛け金から、胴元が手数料を取り、残りを参加者に分配する仕組みです。だから、ギャンブルに参加している全員の資産は、トータルでは減っていきます。

ギャンブルは、何の付加価値も生み出さないので、当たり前と言えば当たり前です。

投資された資金は、ギャンブルとは異なり、経済活動に使われ、新しい価値が生み出されます。したがって、投資家全員の富はプラスになっていきます。

もう一つの違いは、ギャンブルには必勝法がありませんが、投資には科学的に勝てる方法が存在します。

それは、勝てる可能性の高い投資を長期で繰り返すことによって、「大数の法則」からリターンを狙う方法です。

せっかく投資を始めたのに、うまくいかないという人は、合理的な投資方法で実践していないことが原因です。

今年は投資に関する2冊の本を執筆しましたが(写真)、投資未経験者と、中上級者では投資の手法が異なります。「初めての人のための資産運用ガイド」は投資未経験者向け、「アセットアロケーション革命」は中上級者向けの書籍です。

具体的な方法は書籍でも解説していますが、セミナーも随時開催しています。

今週末は、名古屋と大阪で、セミナーと懇親会を開催します。

真っ当な投資で資産を着実に増やし、お金の不安を解消したいという方は、是非ご参加ください。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年11月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。