「男の産休」創設に向けた攻防戦なう

内閣府の国家戦略特区ワーキンググループで、「男性産休」の創設を訴えました。

我々の願いが数年越しで届いたのか、労働政策審議会という国の働き方に関わる会議で、厚労省は男性産休とも言うべき、産後8週間は男性も休めるようにしようぜ、と提案してくれたんですね。

男性の育児休業取得促進策等について

その期間はちょこっと働けるようにしたり、分割して取れたり、今だと1ヶ月前に言わないといけないけどそれを2週間にしたり、と、とにかく取りやすい方向性で制度設計しようとしてくれている。

しかし、経団連は中小企業の業界団体は猛反対。1ヶ月前の申請にこだわったり、また、そんなことしたら中小企業には大きなダメージになる、と。

従業員の家庭に過度に負担を押し付けて、フリーライドしないと経営できない企業は、みんな潰れちゃえば良いんじゃ無い?と、同じく中小企業経営者としては思うのだけど。

極めつけは、なぜか労組まで猛反対。労働組合は労働者のための制度じゃなかったっけ。10年くらいイクメンプロジェクトやってるけど、労組が男性の育児参画で前向きなムーブメントつくってくれたことってあったっけな、と。そんなんだったら、存在意義なんなの、と言いたくなる。

まあ、四方八方から反対されているけど、絶対に実現したい。

産まれた直後からワンオペ育児に放り込まれる母親を、1人でも減らしたいんです。

自分の子育てなのに、妻にワンオペさせてそれが当たり前だと思っている父親を1人でも減らしたいし、そう言う姿勢を従業員に望む会社を一社でも減らしたい。

というわけで、皆さん応援よろしくです。


編集部より:この記事は、認定NPO法人フローレンス代表理事、駒崎弘樹氏のブログ 2020年11月21日の投稿を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は駒崎弘樹BLOGをご覧ください。