「若者よ選挙にいけ、政治に関われと過剰に責任を追わせてよいのか」問題を考える

こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

昨日は「学校総選挙プロジェクト」が主催するトークイベントにて、タレントのりゅうちぇるさん、クリエイティブディレクターの辻愛沙子さん、高校生記者の皆さまと一緒に登壇してきました。

いい夫婦の日ということで、テーマは「選択的夫婦別姓制度」について。

りゅうちぇるさんとは「クイズサバイバー」で共演したとき以来でしたが、相変わらずポップな雰囲気でなんでも拾っていくトーク力などはさすがの一言でした。

「物言うMC」辻さんも持ち味を発揮されていましたね^^

観客ゼロのメディア向けイベントではありましたが、トークセッションはすべてネット中継されましたので、ぜひお時間ある際に御覧くださいませ。

世論も再び盛り上がりを見せてきた選択的夫婦別姓について、なんとか私たちの世代で&一刻も早く決着がつけられるよう、引き続き私も政治家として尽力をして参ります。

さて、この終盤の質疑応答のコーナーにて、1人の記者さんから

「(学校総選挙プロジェクトのように)若い世代に選挙・政治を啓発することは大事だが、あまりに若い世代に責任を追わせ過ぎるような風潮には疑問も感じる

という本質的なご指摘があったので、この点について今日は述べておきたいと思います。

若い世代の投票率が低かったり、政治に対して関心が低いのは日本固有の問題ではありません

投票率が極めて高い国であっても、やはり若い世代ほど相対的には投票率が低くなる傾向にあります。

りゅうちぇるさんが答えていましたが、やはり若い世代はまず「自分が!自分たちが!」ということに関心があって&それに精一杯で、なかなか「日本が!社会が!」という発想にまで広がらないのは自然なことでもあるでしょう。

なので、そういう若い世代に「君たちが社会に関心をもたないとまずいぞ!選挙に行け!!」と責め立てるのはどうなんだというのは鋭い意見ではあるのですが、日本ではそうせざるを得ない事情があるのも事実。

それが世界最速で進む超少子高齢化です。

まだ多くの民主国家では、投票率は低くても若い世代のほうが人口が多いので、政策の意思決定は「未来志向・長期スパン」で行われる可能性が高い状態です。

少しくらい若い世代が投票に行かなくても「ゴマかせる・大丈夫」というわけですね。

ところが、日本ではそうもいきません。ただでさえ人口が少ない現役世代の投票率まで低いとくれば、極端に政策投資や予算が高齢者向けに偏る「シルバーデモクラシー」の問題に突き進んでしまうのです。

昨日議論された選択的夫婦別姓制度についても、

「これだけ世論調査では賛成の方が多いのに、なぜ政治は動かないのか」

という意見・質問が出されましたが、ずばり賛成している人の多くは若年層=投票率が低い、反対している人の多くは高齢者層=投票率が高いという要因は無視できません。

確かに若い世代には、まず自分と身の回りのことに打ち込んでもらって「政治のことは任せておけ!」と言えたら良いのですが、ここの投票率を底上げしておかないと日本の政治は停滞する状況に陥ってしまっているのです。

これは想像以上にトンデモない課題であり、誰もがこれまで問題意識を持ちながら解決できなかったことでもありますが、背を向けるわけにはいきません。

魔法のような解決策はなくとも、今回登壇させていただいたプロジェクトのように、民間団体の活動とも協力しながら打てる手をすべて実行していきたいと思います。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2020年11月22日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。