疫病退散の神事「祇園祭」を3密で1000年以上続けてきたのはなぜか? --- 室賀 栄助

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京都で千年以上前から続く祇園祭は、今も全国各地で夏祭りとして行
今年は、祭りはもちろん、スポーツやエンターテインメントをはじ
京都観光オフィシャルサイトには、祇園祭の起源を、このように書いている。
「今からおよそ1100年前
の清和天皇の貞観11(869)年に、京洛に疫病が流行し、 庶民の間に病人、死人が多数出ました。 そこで66本の矛を立て、洛中の男児が祇園社の神輿を神泉苑(中 京区御池通大宮)におくり、悪疫を封じ込む御霊会をおこなったの がはじまりであると伝えられています。」
要するに天然痘、インフルエンザ、赤痢、麻疹などの感染症の原因
しかし私は、感染症を鎮めるためになぜ祭りで密集するのかということを、かねてより疑問に思っていた。昔の人は密集することで反って感染症が広がることを知らず

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先人はウイルスや細菌の感染が広がり死屍累々になるにも関わらず
ひとつの仮説だが、祭りを行い近郷近在からの人々が密集すること
現代では免疫訓練の機会は祭りだけでない。観光、スポーツ観戦や
先人の知恵を生かし、軽症者を許容し重症者の治療に特化できる
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室賀 栄助(むろが えいすけ)長野・善光寺門前に店舗を構える創業元文元年(1736年)の七味唐辛子メーカー八幡屋礒五郎九代目
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