リスクを取った人にしか見えない世界がある

今年会社を辞めて起業した人たちのお祝いの会を開催しました。広尾のイタリアンに気の置けない仲間が集まり、おいしいイタリアンとワインを楽しみました。ポジティブな人たちとのコミュニケーションは、時間を忘れさせてくれ、エネルギーがもらえます。

既に会社員として十分な収入を得て、仕事にも満足している。にもかかわらず、あえて新たにリスクをとってチャレンジする。現状を捨てて、新しい世界に乗り出していくのは、一見無謀に見えます。

でも自分自身の経験から言えることは、無謀に見える新たなリスクテイクも、実際にリスクを取ってみると、それは思ったほど大した事では無いと言うことです。

私が起業した8年前は、会社員とは違って先が見えない日々に、不安でどうしようもない気持ちになりました。でも、実際に始めてみると、想定したこともないような展開が次々に起こり、始める前にあれこれ悩んでいた事は、まったくの杞憂でした。

実際にやってみた人にしか見えない世界があるのです。

確かに、起業はリスクが大きなものではありますが、やった人にしかわからない、楽しさや感動があるのも事実です。

サラリーマンだから悪い、起業したから良いと言いたい訳ではありません。自分が本当にやりたいことを実現できているかどうかが問題なのです。

私は、自分で仕事をすることによって、時間とお金の自由を手に入れることができました。これは、実際にやってみて初めてわかったことです。

後悔しない人生を全うするために、どうしたら良いのか。私の経験から言えることは、やるかやらないか悩んだらやってみる。そして、実際にやってみることでしか得られない経験の中から、自分の道を選択していくことに尽きると思っています。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年12月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。