「潮目」が変わる衝撃。窮地に追い込まれる菅内閣、「頼みの綱」にしてリスクは与野党の支持率か
そろそろ「今年もお世話になりました」という挨拶に回るシーズン。昨日はおそらく年内最後となるであろう、十条駅前で朝のご挨拶を致しました。
屋内で行われる忘年会・総会などの行事は軒並み中止となった師走、国会閉会期間を無駄にしないよう、感染症対策には留意した上で政策のお訴えに周りたいと思います。
最少人数・動員なし・屋外活動のみのキャラバンとなりますが、ネット中継も予定しておりますので、ぜひこちらにもご注目いただければ幸いです。
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さて、昨日は一転して「「GoToトラベルの一斉中止」「NHK世論調査で内閣支持率が大幅下落」などの驚くべきニュースが駆け巡りました。
「ガースー」発言の炎上も加わってか、まさに一夜にして永田町や世論の「潮目」が変わったことを痛感します。本当に「ガラリ」という効果音が聞こえるくらい。
「支持率が下がっているから、コロナも加わって当分解散はできない」
という意見から一転して、
「もはや支持率は下落する一方、負けを少なくするために破れかぶれ早期解散しかない」
という声まで聞こえてくる始末…。
そんな状況で最後の「頼みの綱」となるのは、与党・自民党の支持率が高く、野党の支持率は一向に上がってこないという点です。
しかし党勢さえ盤石であれば政権運営は維持できる一方、これは官邸と与党の力関係が逆転することを意味します。
官邸主導のリーダーシップが取りづらくなり、与党の支持率が微減傾向になってくれば、党からの圧力で解散時期がコントロールされてしまうかもしれません。
政策の実行力という点でも、解散総選挙の決断という点でも、菅内閣は完全にイニシアティブを失いつつあります。
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GoToトラベルの中止でさらなる経済対策が必要不可欠となる中(予備費の活用!)、政治が不安定化することはマイナスや懸念が非常に大きいです。
政府与党の失点を喜ぶのではなく、こうしたタイミングこそ建設的な政策を是々非々で提案し、実行につなげていく政治勢力が重要です。
閉会中審査にも、引き続き気を引き締めて臨んでまいります。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2020年12月14日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。