開成番長の勉強術:成績が上がる子の冬休み・お正月の過ごし方

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こんにちは。個別指導塾テスティー塾長の繁田和貴です。

だいたいどこの小学校でも終業式を終えて、塾の冬期講習が始まる時期ですね。

今回の記事では、小学校45年生のお子さんがいるご家庭に向けて、成績がグッと伸びる子の冬期講習の過ごし方をお伝えします。中学生や高校生にも役立つ内容だと思います。

成績が伸びる子と伸びない子の最大の違いは何だと思いますか?

集中力?

勉強時間?

勉強のやり方?

そもそもの地頭の良さ?

様々な意見があると思いますが、私はなんだかんだで勉強時間の差が大きいなと思っています。もちろん勉強時間が長くても、集中力が全く無かったりしたら台無しです。

問題を解いたあとで丸つけもせずほったらかしといった、ひどい勉強のやり方をしている場合もやはり台無しです。

そんな風にどれか1つがダメなせいで全体が台無しになることもあるのですが、そうでなければ長い時間勉強にコツコツ取り組める子は普通に成績が上がっていきます。

「たくさん勉強すること」は、最も簡単確実な成績アップの方法です。

では、どうしたら長い時間、勉強に取り組める子になるでしょうか?

それは、この冬休みで言えば、「正月も2時間は勉強すること」です。

5だったら3時間くらいは勉強しても良いでしょうね。

なぜこれが大事かというと、「勉強するのが当たり前」という意識を持たせることにつながるからです。

勉強を「頑張る」のは大事なことですが、「頑張る」というのは裏を返せば「一時的に」「いつも以上に」やっているという意味です。

 模試の前だから一時的に頑張っている子は、いつも当たり前に勉強している子には勝てません。当たり前にいつも勉強している子が結局は勝つのが受験です。

皆さんのお子さんにも、そういう意識を持たせることができれば、他の子たちを追い抜いて気づいたら成績が上がっています。ウサギとカメの寓話ですね。

じゃあ当たり前とはどういう感覚でしょうか?

それは「ご飯を食べる」とか「お風呂に入る」と同じ感覚です。ご飯やお風呂は毎日普通にすることですね。昨日頑張ってご飯食べたから今日は食べなくていいとか、昨日はいっぱいお風呂に入ったから今日は入らなくていいとか、そんなことはありませんよね?

お正月だからとか、お盆だからとか、あるいは旅行先だからとか、おじいちゃんの家だからとかで、ご飯やお風呂は要らないということももちろんありません。いつだろうとどこに行こうと、ご飯とお風呂は当たり前にあります。

勉強もそれと同じように考えれば良いのです。そして、なんだかんだで、正月だろうと関係なく当たり前に勉強するという感覚でいる方が、本人も楽だったりします。

人間は習慣で動くのが好きなので、やったりやらなかったりする方がかえって精神力が消耗してしんどいのです。

これまでの教え子たちの中でも、成績がグッと伸びた子たちは45年生のうちから「当たり前のレベルが高い」子たちでした。

旅行先にも勉強道具を持っていって勉強していたという話をしていた子たちは、やはりよく伸びました。旅行先で「勉強をするかしないか」という意識ではなく、「いつなら勉強をできるか」という意識なのです。

お子さんにも、ぜひそういった意識を持たせていきましょう。

そのために、まずはこのお正月も、他の冬休みの1日と同じく普通に勉強するようにしましょう。

子どもに「お正月くらい勉強したくない」と言われたら、「お正月でもご飯食べるよね??勉強もするよね?」と当たり前のこととして対応してください。

「私もお正月でも家事をしてるし、一緒だよ」と言っても良いですね。やりなさい!といった感じで無理に押しつけると、かえって反発されてしまうので気を付けてください。

あくまでも「そんなの当たり前じゃない」とサラッと対応するのがコツです。良い冬休み・お正月を過ごしてくださいね。

それでは!