2週間後にピークアウトを予想したGoogleのAI対西浦教授。

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courtneyk/istock

さて、西浦氏がまたこのように予想されております。
“8割おじさん”西浦教授が警鐘「このままでは2月末に東京の感染者は1日3500人」

42万人死ぬと比較するとかなりまともになりました。「ベースラインの値を見ると、2月末には1日の感染者数が約3500人、3月末には約7200人になってしまう」という氏の試算が掲載されています。

いま、これからAIとかロボットの時代がくると言われています。その最先端がGoogle様でありますが、わたくし11月18日にこの件についてエントリーにしました。

Googleの日本の1ヶ月後のコロナ死者予測に電卓で対抗してみる

どうもGoogleの予想は大げさなんじゃないかと電卓計算してみたら意外とドンピシャで、できるなら外れて欲しい的な事を願っていたのですが、実際どうなかったのか、このときのキャプチャをもとに検証してみます。

まず死者数ですが

 11月18日から28日間でのGoogleの予測は543人でした。
で、実際には11/16 1921人 28日後は12/14で2642人 差し引き721人
感染者数は11/16 118697人 12/14は180928人で差し引き62231人

誤差は20%程度はあるが、ほぼ当たっているというか、わたしの予想ではGoogleの予測はちょっと大げさかなと思いましたが、現実はそれを上回るスピードでした。恐らくですが、東京都の発症ベースでみるといったん11/14あたりにピークアウトした様子が出たので私も東京はピークアウトしたなと思っていたのですが・・・・


※このときのツイートを「お前の予想は外れたから謝罪しろ」とか言ってくるヤツがいるのには驚く。予想屋でも占い師でもない。単にデータから見て東京はピークアウトしたように見えると言っただけで謝れとか精神病んでる。

 そのあと横ばいから12/7から急に上昇に転じたわけです。3週間沈黙の後に激増はわたしはおろかGoogle様でも想像が付かなかったわけですが、これは宮坂先生もFacebookでおっしゃっていたように、11月に日本で変異が確認されたイギリスとは違うD614G変異株が急激に浸透した可能性があります。すでにだいぶん置き換わったということです。

現在流行中のSARS-CoV-2 D614G変異株は、高い増殖効率と感染伝播力を示す

トータルではそうなのですが、一日の感染者数だけを見ますとだいたいのカーブは当たっていまして

12/13日の新規感染者数の予想はGoogleは2200人程度で、実際は2373人だから、これはもう

的中といっていいのではないか! AIすげー

と思うわけです。もちろんこの予想は月曜とか感染者数が少ないときはこまめに変動するのですが、最近はそのアルゴリズムも安定してきて前みたいにブレなくなってきしてます。AIすげー。
で、このGoogle様ですが

1/20前後でのピークアウトを予想されました

昨日もGoogleはAndroidの位置情報から人の流れを見て予測しているのではという話をしましたが、であれば年末年始で流れが止まったわけで発症までは平均4.7日とするとこうしたグラフにならないと思います。つまり各国の増加やピークアウトのビッグデータから、この角度で伸びるとここらでピークアウトするというバラメータで計算しているのではないか。

で、GoogleのAIはこれから緊急事態宣言が出るとか時短もしらないわけで、西浦教授がいうように「このままなら」で試算をしているわけですが、2つの予想を並べてみましょう。

西浦教授 2月末には1日の感染者数が約3500人、3月末には約7200人

Google様の東京予測

1/14に4800人でそこから一気にピークアウト
※平均値では20日前後

と、まさに真逆。西浦教授はダラダラと増えていって2月末に3500人の予想でGoogleはあと1週間で一気に4800人に増えてそこでピークアウトです。どちらも極端と言えば極端ですが、仮にGoogleが的中すれば今後は政府もマスコミもGoogleの予測に準じて対応すればよく、西浦教授のお仕事はコロナ禍で真っ先にAIに取って代わられたということになります。

ビッグデータからのAI解析が有効か、それとも人間がExcelかなんかでか知らないけど計算するのが当たるのか、非常に興味を持って見守りたいと思います。ちなみにわたしは1週間でピークアウトしてくれた方が嬉しいのでGoogle様に賭けます。

 

 


編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2021年1月7日の記事より転載させていただきました。