こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
水際対策の甘さが露呈し、海外からの変異株について悪いニュースが相次いでいます。
これは本当に辛い、英国変異株は街に放たれた
”東京都の20代の男女3人について、英国で流行する新型コロナウイルスの変異株への感染を確認した。うち2人は英国から到着後に陽性が判明した30代の男性と会食。この男性は当時、健康観察期間中だった。飲食には約10人が参加”https://t.co/tx0cGlQeZY
— Dr. Tad (@tak53381102) January 10, 2021
【速報】
厚生労働省は、ブラジルから到着した4人から、英国や南アフリカで報告されたものと異なる新たな新型コロナウイルス変異種が検出されたと発表した https://t.co/PZVtYgzOBL— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) January 10, 2021
緊急事態宣言が発令され、てっきり入国制限も厳格化するのかと思いきや、菅総理がこれをトップダウンで拒否。
これ、何度考えてもやっぱり違和感。
仮に国内で変異種が一例発生したとして、既にどれくらい広がってしまったかは未知数。一例で留まるわけがない。リスクマネジメントの考え方として根本的に間違っていると思う。
海外での変異種の状況を考えれば、即刻厳しい入国管理に切り替えるべきではないか。 https://t.co/LbvNE1pm6e— 藤田文武(衆議院議員 日本維新の会) (@fumi_fuji) January 9, 2021
「変異種が1例でも発生したらすぐに停止する」
というのは、「発生しないかもしれない、発生しないといいな!」という楽観論に基づいた意思決定です。
藤田文武代議士が指摘している通り、発覚した時点で一例で留まるわけがないのだから、そうなる前に手を打っておくというのが危機管理の要諦です。
GoToも止めない、緊急事態宣言も出さない、入国管理も厳しくしない!
というのであれば、賛否はあれど一貫性をもった対応として理解できますが、緊急事態宣言まで出しておきながら水際は引き締めないというのは完全にチグハグな対応になっています。
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もちろん、水際対策を強化し、鎖国に近いことをやっていたとしても、変異株などの侵入は防げないかもしれません。
現在のコロナ対応は正直、誰がトップでやっても厳しい局面だと思います。
しかしながら、それでも国民が「我が国のリーダーは、最悪を想定して最善を尽くしていた」と納得できるだけの姿勢・施策は絶対に必要です。
ドイツなどでも厳しい状況が続くものの、メルケル首相が一定の信任を得ているのは「やるべきことはやっている(だから仕方ない)」と国民がある程度の納得感を持っているからではないでしょうか。
菅内閣支持率、続落41% - 緊急事態宣言79%「遅過ぎた」https://t.co/SqanqpK0KZ
— 共同通信公式 (@kyodo_official) January 10, 2021
そうした意味では、水際対策での甘さは国民から見てまったく納得できない方針となっています。
国内の業界団体や諸外国など、様々なステークホルダーの間でバランスを取る調整型の自民党政治は、平時であればそれなりに利があるのかもしれませんが、この緊急事態でその綻びが顕著になっています。
菅総理がこの延長線上で悪手を打ち続ける限り、短命政権というものも現実味を帯びてきてしまうでしょう。
日本維新の会第7弾提言https://t.co/2qrKT4SOnu pic.twitter.com/SwTgNfIYjv
— 足立康史 (@adachiyasushi) January 10, 2021
ここで政局が混乱しても仕方ありませんので、まずは(遅きに失したとはいえ)水際対策の強化など、今からでも打てる・打つべき政策提案を続けてまいります。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年1月10日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。