コロナ対策の肝は、5類移行でなく療養ホテルのキャパ拡大ではないか

2021年01月26日 06:00

現在わが国では新型コロナ感染拡大が収まらす、3大都市圏等で2回目の緊急事態宣言が発出され、変異種の発生も起こり医療崩壊が叫ばれている。

BenBDPROD/iStock

療養ホテルキャパの拡大を対策の中心に

これに対するには、要は感染拡大を抑える事と、一方で医療資源を拡充する事に尽きるが、少なくともワクチンが行き渡りかつ十分な効果が出るまでは、その両方に効果がある療養ホテルキャパの拡大が、これからの対策の中心になるべきと思う。

新型コロナは現在、致死率の高いかつての結核やSARSと同等の指定感染症の1類に近い2類相当となっており、これが医療資源を圧迫しているため、インフルエンザのような5相当に変更するべきという主張も多い。

しかし2類相当を緩和するのには賛成だが、いきなり5類相当に変更して、軽症者や無症状者に自由に街を歩かれても困る。

現在は、基本的に入院措置、そのキャパが足りない場合に軽症者や無症状者はホテル療養、されにそれが出来なければ自宅療養というような運用になっているが、自宅療養では家庭内感染が避けられない上に、単身者の場合は行政の食事配送当各種支援はあるものの、外出を防ぐのは難しいだろう。最近では自宅待機中の死者も出ている。

現在でも、政府は都道府県毎の療養ホテル拡充目標を示し、都道府県に療養ホテル拡充計画を出させ、政府は全面的に財政支出するような措置はされていると思うが、これを強化し、場合によってはホテルを接収するような権限を都道府県に持たせるべきだろう。

更には、軽症者等には罰則付きのホテル療養を義務付けるのが適当であると思う。(但し法律の建付けの問題は在ろうが、いきなり刑法適用は行き過ぎであり科料に留めるが適当ではないか

五輪選手村の療養施設転換も検討すべき

TVで積極的に発言している昭和大の二木教授は、次のように一旦五輪選手村の療養施設転換への開放を提唱している。

私が以前から言っているように、ともかく診断された人を現場現場でその都度判断するのではなくて全部どこか大きな宿泊療養所とか待機所みたいなものをつくって、いったんそこに入って頂いてそこで正確な判断をしながら振り分けをしていくと。第1波の時から言っているんですが五輪の選手村を使ってはどうだって話をして、ずいぶん叱られましたけど

正に慧眼だと思う。

Yuzu2020/iStock

その他、医療資源拡充については、民間病院への損失補償によるコロナ対応化促進、重症者・中等症者の集中拠点病院の設定等も急いで進めるべきである。

また日本においては、PCR検査での遺伝子増幅率が過度でコロナ感染に遥に至らない者まで陽性者としてカウントして、陽性者=感染者として独り歩きしているという指摘があるが、現実的なものへの是正が必要だろう。

感染拡大抑制については、入国制限の延長徹底が必要である。間違っても春節の中国人観光客用に早期の解除があってはならない

中国、韓国、ベトナム等からの入国の特例で短期の所謂ビジネスマンを対象としたビジネストラックについては無期限の入国中止とし、外国人実習生を対象とするレジデンストラックも再開するのであれば、罰則付きの2週間隔離厳守が必要である。

コロナ対策の全体図は、コロナ直接死者数 + 経済関連死者数(自殺等)が中長期的に最小になる事を大目的に掲げられるべきである。

未知の部分が多く試行錯誤せざるを得ぬが、国会、諮問機関、国・地方行政、及び医師会等の業界団体においては、この事を念頭に各施策を進めて頂きたい。

アゴラの最新ニュース情報を、いいねしてチェックしよう!
政治外交ウォッチャー、ブロガー

過去の記事

ページの先頭に戻る↑