参謀不在。
最近、政治・ビジネス・
企業経営において、参謀に求められるのは、現状を把握し、
では、こういった能力はどうすれば習得できるのか。
「簿記?しかも2級って…。なんだか『ビミョー』」
いえいえ。簿記2級には、フツーのビジネスマンを「参謀化」
今回は、ビジネススキルを最強化する資格「簿記2級」
3級と2級の違い
簿記にどのようなイメージをお持ちでしょうか?
「…経理の人。仕事は出張費の精算とか?」
たしかに。簿記、特に簿記3級で最初に学ぶのは、
“出張で電車代に5,000円支払った”、という取引を
「旅費交通費 5,000円 / 現金 5,000円」
という、伝票を発行する方法を学びます。
様々な取引を「仕訳」という共通言語に「翻訳」する。
では、「2級」はどうでしょう。
「3級より難しいだけじゃないの?」
いえいえ。たしかに2級は、3級で学ぶ「商業簿記」
翻訳者からアナリストへ
2級の工業簿記で学ぶのは「分析」です。
「予定より、売上が減ったのはなぜ? 」
商品の単価が下がったのか。販売個数が減ったのか。それとも、
差異分析は、言い換えると、
「理想と現実の差を把握し、原因を究明すること」
です。この手法を、
PDCA(※1)で最も大切な「C」。現状を把握し、
アナリストから経営参謀へ
差異分析は「過去」の結果分析でした。参謀の能力で、
「この製品は社内で作るか。それとも外発注するか」
こういったときに、損益分岐点分析が役立ちます。
「製造量がXX個を超えるのであれば、社内で作ろう」
と、条件を考慮した意思決定ができるようになります。
過去の分析。将来の意思決定。これらができる人物は、経営の「
工場の参謀
筆者が企業に勤めていた頃の上司は、「工場の参謀」
高校を卒業後入社。配属先の工場で工業簿記を習得。
「このビジネス誌の記事を解説してほしい」
「X社で導入している手法は、なぜウチで使えないのか」
などなど。的確に答える様子は、まさに「参謀」です。
ある日、月次の経営会議で、1人の役員が発言しました。
「最近、社内でアルバイト社員を、見かけることが増えた。
製造現場の課長たちは凍りつきました。
そこで、反論したのは私の上司です。
「アルバイトの増員は、売上増に貢献している」
と。続く説明は「分析」と「意思決定」そのものでした。
アルバイトの増員は、社員が行っていた”補助業務”
“補助業務”を社員が行うと、大きな機会損失(※3)
幸い、役員には納得いただけました。上司の行った、
もし、この役員の意見を通し、
思いつきで、発言したり、
簿記2級のコスト
ビジネスマンを経営「参謀」化する簿記2級。
・費用(学校など)は7~8万円程度
・学習期間は、簿記3級取得者レベルで3ヶ月程度
(簿記未経験者は4~5ヶ月程度)
・合格率は25%前後(※4)
コストパフォーマンスは、非常に高いと言えるでしょう。
学校のすすめ
以前の記事「2021年!簿記3級が『ビジネス系最強資格』
簿記2級においても、資格学校活用をおすすめします。
2級と3級を同時に学ぶコースもあるようです。
トップを支える人材に
簿記2級を獲得した後は、
「簿記2級で、分析・意思決定能力を高めました」
と、アピールすることをおすすめします。
少ないコストで、ビジネススキルを最強化できる簿記2級。
[ 参考・備考 ]
本稿では、「簿記2級」を日商簿記2級(
※1 PDCA
Plan:計画、Do:実行、Check:評価、Action:
※2 時給等金額は、わかりやすく変更しています
※3 機会損失
代替案のうち、1つを選択したことにより発生する最大の逸失利益
※4 費用、合格率
2級合格本科生 | 簿記|資格の学校TAC[タック]
簿記 2級受験者データ | 商工会議所の検定試験