いきなり!ステーキは、もう「オワコン」なのか?

久しぶりに赤坂にあるいきなり!ステーキに行ってみました。夕方の早い時間でしたが、店内は私1人だけの貸し切り状態。以前の賑わいが嘘のように閑散としていました。

脂っこいものが食べたかったので、いつものヒレステーキではなく、ウルグアイ産のリブロース140gを注文してみました(写真)。お薦めされた焼き具合はレアでした。

変わったのは、付け合わせの野菜が選べなくなっていたことです。以前はコーンがデフォルトになっていて、無料で交換できたのですが、付け合わせの野菜はコーン・キャロット・ブロッコリーの3種類になっていました。コーンやキャロットは食べないので「ブロッコリーチェンジ」に出来なくなったのは残念です。

また、肉マイレージといういきなり!ステーキ独自のポイント制度のシステムも変わってしまったようです。私は、それほど頻繁に利用する方ではないので、あまり気になりません。でも、コアなファンであるヘビーユーザーにとっては、システム改悪は、来店するインセンティブを下げてしまうのかもしれません。

ステーキは、以前と変わらず、価格以上の価値を提供していると思いました。1400円位で旨みのある柔らかいビーフをおいしく食べることができました。

しかも、店内が空いているので、煙が充満することもなく、料理もすぐに出てきて、スタッフにも余裕があるせいかサービスも丁寧。個人的には、以前より満足度は高まりました。

と言っても、このような顧客回転率では、低コストでリーズナブルなステーキの提供は続けられないと思います。

一世を風靡したいきなり!ステーキですが、ニュースで売り上げの減少や店舗の閉鎖ばかりが報道され、最近のイメージは「オワコン(=終わってしまったコンテンツ)」というネガティブなものに変わってしまっています。

外食は気分でどの店に入るか決めたりするものです。せっかくの良いサービス商品もイメージダウンでずいぶん損をしている気がします。

この悪い流れを断ち切らないと、いきなり!ステーキは経営が成り立たなくなり、本当のオワコンになってしまうでしょう。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2021年3月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。