菅さんの最近の変貌ぶりに注目しておいた方がよさそうだ。
それなりに学習効果が上がっているということだろう。
もう、小池さんには煽られたくない、という気持ちが最近の菅さんの言動に現れているようである。
結論さえ間違っていないのであれば、それで結構というところである。
首都圏についての緊急事態宣言再延長の方針については、どうやら菅さんが森田知事等の進言を受けて小池さんらが動く前に先手を打ったようだ。
後手後手だ、菅さんはどうも後手に回りがちだという批判を受けて、後手を打たないように一歩前に踏み出すことにしたのだろう。
首都圏4都県についての緊急事態宣言の解除の方針については今月の18日頃に決定するという話だったのが、何日か前倒しして、昨日、今月の21日に緊急事態宣言を解除するという方向性を報道関係者にリークしている。
菅内閣の世論操作の仕方が上手くなったのかも知れない。
早めにリークしておいて世論の反応を見る。
世論の反発が強ければ、撤回ないし方針変更すればいい、くらいの軽い感覚でいるのかも知れない。
ずいぶん早くなりましたね、と申し上げたいところだが、これが吉と出るか凶と出るかはまだ分からない。
多分、今回は小池さんの動きはないはずである。
リスクを取るのは、もっぱら政府だということになる。
オリンピックの開催についても然り。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2021年3月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。