マスコミは立憲民主党と国民民主党の間の溝の深さや政策の違いを面白可笑しく取り上げたいだろうが、立憲民主党の支持者の方も国民民主党の支持者の方もうっかりそういう動きに乗せられない方がいい。
立憲民主党は立憲民主党らしく堂々としていればいいし、国民民主党は国民民主党らしく自分たちの立ち位置をしっかり守っておられるのがいい。
一般の有権者の目から見たら、立憲民主党と国民民主党が如何にも小競り合いをしているように映るはずである。
立憲民主党も国民民主党もそれぞれ別の政党であることは間違いないのでコップの中の争いなどとは言えないのだが、如何にも野党の中で小さいパイの奪い合いをしているようで、大方の国民にとっては、うんざりするようなどうでもいい話になってしまうはずである。
圧倒的多数を占めるいわゆる無党派層、中間層の支持をどうやって獲得するか、ということで鎬を削るのはいいが、互いに相手の政党やその支持者を誹謗中傷するようなことはしない方がいい。
お互いに、お互いのいいところをアピールするのはいい。
相手の足りないところを指摘する程度のことはいいが、それでもものの言い方にはよくよく注意する方がいい。
切磋琢磨しながら、互いに成長していくのはいいが、相手方への批判や非難はいずれ自分の方にも返ってくる、と覚悟しておくことだ。
くれぐれも、数の大小を競わないで、質の善し悪しを競うことである。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2021年3月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。