最初の家賃支援策(一社あたり最大で月の家賃100万円x6ヶ月分)が決まりそうだった時は『100万円ではなく10万円でも結構です。そのかわり、一社あたりではなく一店舗あたりにして下さい。その方が公平です』と最後まで粘りましたが、一顧だにして頂けず、自分の(相手を説得できない)力の無さを痛感したものです。
しかし、2回目の緊急事態宣言の際は、一日6万円x自粛日数x店舗数に変更となり、私に限らず多くの飲食業関係者が訴えてきた形に一歩近づくことが出来たと感じました(本来は店舗規模や固定費に応じて一定割合を出す制度設計にした方が良いのですが)。
そして2021年3月21日の宣言解除後の時間短縮に伴う支援策も同様に店舗数に準じてとなった事に加え、政府系金融機関からの「単独融資」を可能とする資金繰り強化策も決定しました。
いよいよ劣後ローンによる長期的な支援策が現実味を帯びてきたのではないでしょうか。
コロナ禍を何とか乗り越える為の施策は着実に整ってきています。あとは、我々飲食業に携わるものたちが自分たちで必死にアイデアを出し、行動力を発揮し、生き残っていかなければなりません。感染者数の再増加傾向が心配ですが、其々が自分の店の感染防止策を徹底し、粛々と営業していくしかありません。
一社でも一店舗でも多く生き残り、コロナが終息した暁には堂々と大きな声でお客様を世界中から迎え入れられるようになりたいものですね。
真っ暗なトンネルの先には小さな光が見えはじめています。出口までもう少しだと信じて頑張りましょう!
編集部より:この記事は、タリーズコーヒージャパン創業者、元参議院議員の松田公太氏のオフィシャルブログ 2021年3月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は松田公太オフィシャルブログをご覧ください。