まあ、自公の選挙協力だけでは首長選挙での勝利は相当難しくなっている、ということでしょうね
小平市長選挙の結果だけで今後の選挙を占うのは危険だが、自民党よ公明党だけが選挙協力をしても、そう大して支持が拡がりそうな状況ではない、ということは言ってもよさそうだ。
退任する市長が旧民主系で、有権者の意識がそれなりに強そうな地域性や、野党が擁立した候補者が女性であったことなどを勘案すると、自公の組織頼みの組織選挙では有権者になかなか浸透し辛かった、ということかも知れない。
いわゆる中間層、無党派層を十分取り込めなかった、ということだろう。
コロナ禍下でどのような選挙戦を展開出来たのか、という問題もあり、小平市長選挙の結果だけで来るべき各級選挙の結果を予測することは適当ではないだろうが、自公の選挙協力だけでは首長選挙に勝利することはなかなか難しそうだ、くらいのことは言っておいてもよさそうだ。
千葉県知事選挙と言い小平市長選挙と言い、現在の状況は自民党にとって決して安穏としてはいられないような厳しい状況である。
まあ、平素から熱心に地元周りを続け、それなりの仕事をされている大方の自民党の国会議員の方々はそれほど心配されなくてもいいのかも知れないが・・・。
野党共闘の不安要素になってもいいから、国民民主党は「確かなゆ党」路線でもいいんじゃないかな
世論調査では相変わらず菅内閣や自民党の支持率は堅調だが、実際の選挙戦では自公推薦の候補者や現職の首長が苦杯を強いられている様子が伝わってくる。
いつ、どこで、何が起きるか分からないぞ、というのが、私の直感である。
古色蒼然たる古典的保守の色彩を強く出せば出すほど自民党は、ジリジリと若い人や女性たちの支持を失っていくはずである。
自民党は、もっと溌剌とした若い方々を、もっともっと前面に押し出した方がいい。
いないわけではないのだが、しかし主だった方々の顔が暗かったり、重過ぎたりする。
躍動感、ワクワク感に欠けるのが自民党の最大の弱点だろう。
最近の公明党にも若干そういう傾向がある。
まあ、立憲民主党もそう大したことはないから、何となく、皆さん、現状維持、というところだろうが、今は眠っているふりの人たちが何かの拍子に起き上がってくるかも知れない。
気が付いた時には、だいたい遅い。
皆さんの感度が落ちていなければいいのだが・・。
ということで、国民民主党支持者の皆さんに申し上げておく。
国民民主党は、「確かなゆ党」でもいいんじゃないかな。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2021年4月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。