下劣な弁解しかできない小室氏は弁護士も無理だ

八幡 和郎

小室圭氏の弁解文を読んで思ったのは、この人は弁護士にまったく向いていないということだ。良い弁護士は三百代言的な言い逃れをしているという印象を与えずに、相手の感情や第三者の反応も配慮しながら文書を出すものだ。

小室圭氏 NHKより

これでは問題をこじらす、いわずもがなの文章を出すような愚か者に弁護士は務めらないから、さっさと別の道を探された方がいいだろう。

また、国民に対しても、この人は、不都合なことがあったとき、道義より法律的な義務かどうかを判断し、会話を録音して開き直る人だという印象を与えただけだ。この調子では眞子様や両殿下との会話も録音されているのだろうかと暗然たる思いになる。

橋下徹氏だって、きつそうに聞こえても、そのへんの人情の機微も心得ていたから、弁護士としてやっていけたのだ。

一方、西村泰彦長官は、4月8日に行われた宮内庁の定例会見で、今回の文書を“非常に丁寧に書かれている”と絶賛したという。小室圭さんの母親と元婚約者との間にある金銭トラブルに関する事実関係やトラブル発覚後に行われた話し合いなどの経緯について「理解ができた」といい、「いろいろな事情があったのだということを理解してくださる方が1人でもいらっしゃいましたら幸いです」という小室氏の文書の一節について、「私はその1人で、理解をいたしました」といったという。

報道の通りだとすれば、本日は4月1日でないといいたい。もし、誰も誉めないと眞子さまがかわいそうなので長官が笑いものになって詰め腹でも切るなら忠臣だが、本気で誉めてるなら宇佐八幡宮の偽神託をとりついだ佞臣以来の愚挙かといいたくなる。

秋篠宮殿下や陛下がこれで納得といったら、皇室にとって大きな信頼喪失になり、皇室の将来に暗雲が立ちこめかねない。

私は、どんな場合にも結婚を認めるななどといっていない。ただ、その場合は、本人がどうしてもというので、仕方ないということにしないといかにもまずい。

宮内庁長官には同情はする。宮仕えはしんどい仕事である。小室氏に説明しろと促した立場だから内容のいかんに関わらず擁護せざるを得なかったのだろうと推測するし、その意味では深く同情する。

しかし、宮内庁長官が弾よけでは困るのである。かねがねいっていることだが、宮内庁にはロートル官僚が就任する長官よりワンランク上の内大臣的な人が必要だ。