Rock&Popsのリマインダー/1975年

70年代真っ只中の1975年は、70年代ポップスの名曲とファンクのヒットで特徴づけられますが、カントリー・ポップの人気も意外に根強かったと言えます。


以下、Billboadの1985年のチャートを参考にヒット曲を厳選して紹介したいと思います。

[1975年 100位~21位の厳選プレイリスト]

■80 Do It / B.T. Express
みんな集まってできちゃったブルックリン・サウンドの楽しいファンクです。

■78 Killer Queen / Queen
クイーンの米国での出世作です。『ボヘミアン・ラプソディー』の予告編ともいえる彼らのスタイルが詰まった快作です。

■70 Dance with Me / Orleans
素朴なソフトロック・グループのシンプルな出世曲です。

■67 You Are So Beautiful / Joe Cocker
今やスタンダードとなった究極のアダルト・コンテンポラリーです。

■65 Get Down Tonight / KC and the Sunshine Band
どこまであなた達はソウルフルなの~!って言いたくなります。演奏時の無駄な動きが最高です。(笑)

■61 Lady / Styx
スティクスの出世作です。彼らのプログレはこの時既に始まっていました。

■60 That’s the Way of the World / Earth, Wind & Fire
映画のサウンドトラックです。アースもカメオ出演しています。

■46 Feelings / Morris Albert
日本でもハイファイセットのカヴァーで知られる70年代ポップスの名曲です。

■43 I’m Not in Love / 10cc
美しいコーラスワークがたまらない、涙が出るくらい抒情的な曲調が素晴らしい10ccの代表作です!

■42 Listen to What the Man Said / Wings
「あの娘におせっかい」というキャッチ―な邦題のポールのポップな一作です。耳に残るリフと洗練されたサックスのプレイが最高です。

■37 Have You Never Been Mellow / Olivia Newton-John
オリヴィアのせつなくて美しい高音の魅力が最高に愉しめるヒット曲です。

■34 Sister Golden Hair / America
米軍軍人の息子の3人がロンドンで結成したフォーク・ロック・バンドです。素朴なコーラスが時代を感じさせます。

■33 Please Mr. Postman / The Carpenters
人気絶頂のカーペンターズが歌った最高にポップなカヴァー曲です。

■31 Fire / Ohio Players
「これぞファンク!」というべき黒人の魂が爆発した究極にアーシーな作品です!

■29 Fight the Power / The Isley Brothers
こちらも「これぞファンク!」というべき作品です。歌詞に何でもありいの激しい感情が込められています。

■26 Boogie On Reggae Woman / Stevie Wonder
こちらも素晴らしいファンクですが、ブルージーなピアノとハーモニカが曲を洗練しています。

■24 Why Can’t We Be Friends? / War
レゲエのリズムに乗った楽しいソウルの中にファンクのスピリットがにじみ出ています。

■23 Lady Marmalade / Labelle
パティ・ラベルの天性のビートが冴えわたる、万人に受け入れられるポップなソウルです。

■22 The Hustle / Van McCoy & the Soul City Symphony
ディスコ~!(笑)

■21 Pick Up the Pieces / Average White Band
ブルアイド・ファンク・バンドが聴かせてくれる洗練されたフュージョン・ミュージックです。

[1985年 20位~1位のプレイリスト]

■20 At Seventeen / Janis Ian
天性のシンガーソングライターの最大のヒット曲です。

■19 He Don’t Love You / Tony Orlando and Dawn
カメラ目線がなんとなくインチキ臭いところが最高です。(笑)

■18 Another Somebody Done Somebody Wrong Song / B.J. Thomas
彼にとって”Raindrops Keep Fallin’ on My Head”に次ぐヒット曲です。

■17 The Ballroom Blitz / Sweet
グラムロックの先駆的存在であるスウィートの絶頂期の作品です。

■16 Black Water / The Doobie Brothers
トム・ジョンストン時代のドゥービーズを象徴する作品です。

■15 Kung Fu Fighting / Carl Douglas
ほのぼの場を明るくしてくれるポップスです。(笑)

■14 Lovin’ You / Minnie Riperton
まさに鳥のように歌う究極の作品です!

■13 Best of My Love / Eagles
イーグルスの最初の全米No.1です。ここから彼らのパフォーマンスの快進撃が始まります。

■12 Jive Talkin’ / Bee Gees
ビージーズはこの曲を契機にグルービーなソウルミュージックを演奏するようになり、最強のブルーアイド・ソウル・バンドとなります。

■11 Thank God I’m a Country Boy / John Denver
中西部の人達がみんな大好きジョン・デンヴァーです(笑)

■10 One of These Nights / Eagles
イーグルスの2回目の全米No.1です。すでにイーグルスらしいサウンドが完成しています。

■09 Laughter in the Rain / Neil Sedaka
この曲を聴くと雨が大好きになっちゃう、素晴らしい雨の曲です!

■08 Fame / David Bowie
相変わらずのヴィジュアル系で相変わらずのパフォーマンスです。(笑)

■07 Shining Star / Earth, Wind & Fire
アースの最初の全米No.1です。ここにコーラスとブラスが融合します。フィリップ・ベイリーのファルセットが炸裂しています。

■06 Some Kind of Wonderful / Grand Funk
ブギウギなファンク風ロックです。

■05 My Eyes Adored You / Frankie Valli
フォー・シーズンズのフランキー・ヴァリのソロのヒット曲です。

■04 Before the Next Teardrop Falls / Freddy Fender
ストレートアヘッドなカントリーポップです。

■03 Philadelphia Freedom / Elton John
この曲のエルトン・ジョンも歯切れよくビートをしっかりと当てています。彼の彼たる所以です。

■02 Rhinestone Cowboy / Glen Campbell
カントリー強しの一言です。(笑)

■01 Love Will Keep Us Together / Captain & Tennille
完全に納得の年間No.1です。この最高にファンキーでメロディックでハッピーな曲はグラミー賞も取りました。1970年代を代表するアメリカンポップ・ミュージックです!

次回は1965年にデロリアンのタイム・マシーンの時刻を合わせました。

英国でロックが誕生して米国に侵攻した頃です。お楽しみに!


編集部より:この記事は「マスメディア報道のメソドロジー」2021年4月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はマスメディア報道のメソドロジーをご覧ください。