原発処理水の海洋放出を決めた菅内閣と細野豪志氏

原発処理水の海洋放出を決めた菅内閣は、言い出しっぺの細野豪志氏をもっと大事にした方がいいだろう

自民党・無所属の会という会派に所属し、二階派の一員とは認知されているが、細野豪志氏は未だに自民党への入党は認められてはいないようだ。

細野 豪志(ほそのごうし)

細野豪志氏の過去の言動からすれば自民党が無条件で細野豪志氏を受け入れるのは難しいだろうとは思うが、原発処理水の海洋放出の一件を考えれば、菅さんや自民党はもっと細野豪志氏を重用してもいいのかも知れない。

細野豪志氏は、民主党政権下で原子力担当大臣や環境大臣に就任しており、原発処理水問題については永田町の中で最高の知見と最新の情報を保持している実務型政治家である。

おそらく現在の経済産業大臣や環境大臣を遥かに凌ぐ見識の持ち主で、野党第一党の立憲民主党の代表である枝野氏とどこで対峙しても、およそ論戦に負ける虞がない唯一の政治家であると言ってもいい。

原発処理水の海洋放出を実際に実行に移すためには、政府としてそれこそ懇切丁寧な説明が必要になるはずである。

菅さんは、結論は出せるが、説明や説得がどうも苦手なタイプのようである。

今の経済産業大臣や環境大臣は、人柄はいいが、こういう微妙な問題について大方の国民が納得する程度に懇切丁寧で、細部についても正確な情報提供が出来るかどうかについてはやや不安がありそうだから、菅さんは、この際細野豪志氏を活用された方がいいのではないか。

適材適所である。

細野豪志氏を使わない手はない。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2021年4月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。