小室家の父と祖父母連続自殺事件を看過できぬ理由

小室圭氏のなんともお粗末な弁解文書の動機は謎のままである。本日のワイドショーを見ると、あまりもの評判の悪さに動転したのか、宮内庁サイドでは、これを秋篠宮殿下ご夫妻がそれなりに評価しておられるとか、眞子様がこの文書で国民の理解を得られればいいと思うとおっしゃっているとか、この文書を出させるために宮内庁長官が小室側の弁護士と話し合ったなどという情報をリークしまくっている。

眞子さまと小室さんの婚約会見 平成29年9月 NHKより

まさかこれで国民が納得すると思ったとは思えないのに、傷口をますます深くすることをなぜするのかが謎なのである。

秋篠宮殿下ご夫妻や眞子さまの名前を持ちだして、愚かな首尾の言い訳にしたいのかもしれない。両殿下や眞子様の名前を出せば、沈静化すると思ってるのか?沈静化しないことを承知で、眞子さまにやっぱり理解を得られなかったから止められたらというつもりなのかもしれない。

しかし、私は400万円の問題に焦点をあてたことそのものが、作戦ミスだと思う。この問題は、相手の元婚約者の証言があるので週刊誌は扱いやすいのだが、そもそも、返すとか、返す約束をするとか、一部だけでも返すとかすればすむ話だ。金銭トラブルなどかなりちゃんとした家庭にだってあるといえばある。

むしろ、酷い浪費癖があり、生活設計もなりたっておらず、かなりの確率で皇室にとって面倒なかたちで破綻するおそれがあることが第一なのである。

それとともに、三人連続自殺事件もいろんな意味で心配の種である。改めて、どういう事件で何が問題なのか整理しておきたい。だからただちに結婚はだめだということでなく、結婚したとしても周到な配慮が必要な事項だからだ。

2017年5月の婚約報道のあと、週刊誌などのチームが周辺取材をかなりの人数でしたところ、のちに問題となったさまざまな疑惑がすぐに明らかになったし、それは、内々の話として私の耳にもすぐに入った。週刊誌の記者さんとは、皇室問題について著書もあるので、よく話すからご注進が来たのである。

そのうち、400万円問題は元婚約者が取材にしばらく応じなかったので少し後に問題になったのだが、それより先に父親の自殺が『週刊新潮』で報道された。私も婚約予定発表からすぐ聞いていた話だ。

小室母子の問題は、お金がらみばかりが話題になるが、父親、祖父、祖母の三人連続自殺について気にする人がいるのは当然だ。そんなこと本人と関係ないから気にする必要ないのかというと、違うと思う。

横浜市役所職員だった父親が2002年、圭氏が10歳のときに自殺したことは「週刊新潮」が婚約報道の直後に報道したが、いまでは、祖父の自殺、さらに、祖母までが一年後に自殺していることも明らかになっている。

自殺の原因がなんであったか分からないが、三人連続自殺というのは穏やかでない。事件性が疑われるべきとかいう人もいるが、それは飛躍だろう。ただ、そういう事情があったら結婚は躊躇する人が多いだろうし、するとしてもどういう事情だったかチェックするのが普通だ。

その原因について、「女性セブン」が、佳代さんの浪費とか、祖父の遺産をめぐる佳代さんのかなりえげつない交渉も関連しているのではと親族などの証言とともに報道していた。

父親はかなり無理してローンを組んでマンションを横浜に買ったのだが、佳代さんが圭氏を国立音楽大学附属小学校に入れたいというので、せっかく買ったマンションから学校に近いところに引っ越したことで、遠距離通勤を強いられて疲労困憊していたらしい。

また、そのマンションを第三者に貸して家賃をもらうのでなく、佳代さんの両親を住ませたので、家賃は払わなかったか、相場より安くだったとみられる。

小学校の高い授業料もあいまって窮した父親は自分の実家に無心していたという。これで実家の両親が怒らなければおかしい。圭さんのためということで、強く分不相応の支出を要求する佳代さんと、実家の両親のあいだで父親が板挟みになって追い付けられていったことは容易に想像できる。

そういう状況のもとで父親は自殺したらしいが、取り乱していたがゆえでもあろうが、佳代さんは義父に責任をなすりつけるような言葉を投げつけていたことも「女性セブン」の記事には書かれている。

祖父が自殺したのはそういう状況下である。しかも、祖父が自殺したとき、佳代さんは残された祖母と厳しい交渉をして多額の遺産を手に入れている。そのときに仲介した人物は、以下のように証言している。

「“夫の実家に連絡しても相手にしてもらえない”と涙を流し、私に遺産交渉の代理人になってほしいと頼みました。私は昔、暴力団に関係していたこともあり、そうした経歴が利用できると思って、近づいてきたんでしょう」「敏勝さんが購入したマンションに佳代さんの両親が住んでいたので、“住む家がない”というのは嘘だった」(女性セブン2019年3月21日号)

しかし、実は、佳代さんと圭さんの置かれている状況はそんな厳しいものでなかった。マンションのローンには生命保険がリンクしていてマンションは自分のものになったようだし、父親の遺族年金などが年に250万円ほどあったはずだ。(『週刊文春』推定)

佳代さんが普通に働いてささやかな収入を得たら、そこそこの生活や進学は可能だったはずだ。ところが、圭氏の受けた教育は、大企業のエリートサラリーマンなどでも耐えかねる大富豪のようなものだ。

「週刊文春」は圭氏の教育費を4719万6850円と見積もっている。また、その使い方は場当たり的で目標がころころかわり、効率が悪いことこのうえない。

これが心配の種なのは、佳代さんや圭氏が秋篠宮家やに非常識な要求を過激な方法で要求することだ。佳代さんが陛下(上皇陛下)に会いたいと仰ったとか秋篠宮家で謝金肩代わりしてくれといったとかいう報道もあって宮内庁も否定していない。

宮内庁はそういうことがあれば公表すべきだが、ひごろからしないと見られているから、言いたい放題になる。

週刊誌の書いていることなどと思う人もいるが、私の経験則上、この類いの記事がまったくの嘘であることはむしろ少ない。

秋篠宮殿下の体調不良が伝えられ、その原因として結婚問題に起因する精神的な疲労もあると言われている。

眞子様が結婚されて、仮に1億数千万円の一時金をもっていかれたとしても、まず、小室氏の借金返済でかなり消えるはずだ。留学だって授業料は免除でも生活費は借金だ。

お金がなくとも贅沢を繰り返してきた、圭さんがこんどは収入相応の生活をするということを期待できるのかといえば、普通には難しい。子供が生まれて、セレブ幼稚園や小学校に入れたら、またまた物入りで、一時金などすぐに底を突く。

そのときに、何が起きるだろうか。強引に望むところを通すやり方がこれからも眞子様だけでなく秋篠宮家や両陛下、上皇陛下後夫妻、悠仁様などに及ぼす影響が心配だ。

世間のどろどろした問題に慣れておられない皇族の方々にとっての心痛だけでなく、不測の事態も心配だ。

もし結婚するなら通常の親戚づきあいは避けるべきだと思う。普通の人にでもそうアドバイスするが、皇室の問題となると、笑い事ではすまない。最初に、必要な遮断をしておくべきでないのか。とくに、悠仁さまの成長に悪い影響を与えることのないように、隙のない対策を講じるべきでないのだろうか(この記事は2020.12.26を大幅に加筆修正したものです)