緊急事態宣言が要請される見込みです。
大阪府は19日、新型コロナウイルス感染急増を受けて、政府に緊急事態宣言の発令を要請する考えを明らかにしました。また東京都も週内に要請するように調整に入りました。飲食店にはすでに営業時間の短縮を要請していますが、緊急事態宣言で飲食店以外の施設にも宣言に基づきより強い休業要請を行います。
吉村洋文大阪府知事はその危機感を訴えています。
本日でまん延防止から2週間。効果見極めの時期となり、倍化速度は下げつつも、昨日は少ない日曜で1220名の過去最多。感染状況、また医療逼迫が極めて厳しい状況にあり、緊急事態宣言の要請を判断しました。社会経済活動の制約をお願いせざるを得ず、大変申し訳ございませんが、ご理解お願い致します。
— 吉村洋文(大阪府知事) (@hiroyoshimura) April 19, 2021
しかし、この行政の動きには様々な批判が出ています。
国民民主党代表の玉木雄一郎氏は、「この対策は効果を発揮しない」と指摘。中途半端な措置を繰り返したことによって、もはや宣言の意味がなくなっていると述べています。
やはり、まん延防止等重点措置は感染拡大を「防止」できなかった。そして緊急事態宣言もまた効果を発揮しないだろう。両措置に殆ど差がないからだ。中途半端なグレーゾーンの新設が皮肉にも緊急事態宣言の効果を減じている。今から緊急事態宣言が効かなかった時に何をするか考え始めておいた方がいい。
— 玉木雄一郎(国民民主党代表) (@tamakiyuichiro) April 18, 2021
堀江貴文氏は、緊急事態宣言によって「行政の不作為を飲食業界や観光業界に多大な犠牲を押し付けている」と切り捨てています。
医療リソースを確保できない法律の不備と政府と自治体の責任の押し付け合いを全て飲食や観光業界に押し付けるのが「緊急事態宣言」の本質やろ。
小池知事「緊急宣言要請も視野」 「先手対応が不可欠」強調 (共同通信) – https://t.co/hS1AqaF6j6— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) April 18, 2021
永江一石氏は、そもそも「小池氏の判断力自体」に疑問を呈しています。
東京都の資料では東京のいまの重症患者はこの赤い線のレベルで横ばい、しかも入院患者は横ばい。
なんでこのレベルで緊急事態宣言出すのか意味が分かりません。小池都知事に東京を任せるのはもう無理です。 pic.twitter.com/vzjqRbbXcX
— Isseki Nagae/永江一石@「虎の穴」 (@Isseki3) April 19, 2021
池田信夫氏は、「この宣言は人権侵害」だと厳しく批判しています。
もういい加減にしろ。効果があったかどうかの検証もなく、医師会には勧告もしないで、飲食店を血祭りに上げる緊急事態宣言は人権侵害だ。コロナと共存する対策を考えるべきだ。 https://t.co/Wl4Fnt07bO
— 池田信夫 (@ikedanob) April 19, 2021
緊急事態宣言に多くの疑問が呈される中、ワクチン供給の課題など前途は多難のようです。