「アマギフ泥棒」で貧乏になっていく人たち

内藤 忍

最近、投資用不動産の販売競争が激化し、「アマギフ」付与が当たり前になっているそうです。

「アマギフ」とはアマゾンギフトのことです。ショッピングサイトのアマゾンで使える商品券を営業担当者との面談特典として付与することで、各社が集客競争をしているのです。

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源泉徴収票で年収の証明をして、面談さえ受ければ、物件購入しなくても、1万円から3万円程度のギフト券をもらうことができます。

中には、不動産をもともと買う気もないのにギフト券狙いで、複数社の面談を次々と受ける「アマギフ泥棒」のような人もいます。

オンラインで面接を受けるだけで、数万円もらえるわけですから、止められなくなる気持ちはわかります。しかし、不動産投資もせず、延々と面接を繰り返すのは、やめた方が良いと思います。

例えば、アマギフ狙いで10社の面談を受ければ、もらえるギフト券は30万円です。

しかし、物件購入して、金利差からの収益を得られるようにすれば、年間50万円近くの不労所得が長期的に狙えます。

長い目で見たら、どちらを選ぶべきかは明らかです。

また、買う気もないのに面談をすれば、販売会社から相手にされなくなります。アマギフ泥棒とは、要するに自分の信用を、ギフト券に交換することで安く切り売りしているだけのことです。

資産運用は持続性のある方法を続けていくことが最も重要です。目先のお小遣い稼ぎをするアマギフ泥棒には持続性はありません。結局は、アマギフ貧乏になってしまうことでしょう。

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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2021年4月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。