大阪府医系技官トップが高齢者受け入れ後回し指示

大阪府庁の医系技官のトップである森脇俊医療監(自治医大で尾身茂の後輩)が「高齢者の入院の優先順位を下げざるを得ない」と府内のすべての保健所にメールで送っていたことが発覚した。

NHKより

厚生労働省の医系技官について、既に夕刊フジ連載などで問題視してきたが、各都道府県も保健所幹部などにあてるために医系技官を採用している。この森脇氏はそのトップで健康医療部の次長クラスである。

部長は藤井睦子で、山中伸弥や自民党の世耕弘成の国立大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎の同級生である。

森脇氏は、保健所からの依頼で入院先を調整する「入院フォローアップセンター」を所管し、送信先は府と政令市、中核市が設置する府内の全18保健所の所長。「入院調整依頼に関するお願い」とあり、文面で「当面の方針として、少ない病床を有効に利用するためにも、年齢の高い方については入院の優先順位を下げざるを得ない」とある。

さらに、心停止などの場合に蘇生措置拒否(DNAR)の意思を示している高齢者施設の入所者について、「(施設での)看取(みと)りも含めて対応をご検討いただきたい」と記載し、病院に送らないように促していた。

たしかに、一時のイタリアのように、死者がどんどん出て手が付けられないのなら、高齢者は諦めるという選択もあるが、そこまでの状況でなければ、生命の危険が大きい高齢者の治療を優先すべきだろう。

藤井睦子・府健康医療部長は、「府の方針を通知する場合、医療監ではなく部長名で送られる」とし、「高齢を理由に入院の優先順位を下げるなどの対応は一切ない」といっているというが、医療行政の事実上のトップがこんな調子ではたまったものでない。

いずれにせよ、一般市民は医者を信用しすぎだ。医者仲間で他の医者の失敗を患者には教えないという医療への信頼確保のための「仲間内モラル」があるからこその医者への誤った信頼が世間に流布しているが、私は良くないと思う。