「GAFA」は5年後にも生き残っているのか?

インターネットは今や、毎日の生活に欠かせないインフラになっています。便利な反面、問題も増えてきました。

一番の問題は「セキュリティ」です。最近、大手企業の保有する個人情報が、海外のサーバーから漏洩する問題が多発しています。また、個人情報が「GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)」のようなビッグテック企業に集中し、収益手段として使われていることも議論になっています。

グーグルで検索すると、それに関係する商品の広告が表示される。ネットでショッピングをすると、おすすめ商品が勝手にメールで送られてくるようになる・・・。便利と言えば便利ですが、あまりに個人的なことを知られすぎていて、不気味に思うことも多いのです。

そんな中、専門家の方からインターネットのこれからについてお話を聞く機会がありました。

インターネットは現在、WEB1.0からWEB2.0と呼ばれる段階にあるそうです。

WEB1.0とは、1995年くらいからのインターネット黎明期に、閲覧だけされていた時代です。通信速度も遅く、画像を見るだけでも時間がかかっていて、AOL(アメリカンオンライン)といった懐かしい名前の会社もありました。

それが、WEB2.0に移行して、インターネット常時接続が当たり前になりました。スマートフォンが普及して、画像や動画を読むだけではなく、自ら配信もできるようになりました。ユーチューブやインスタグラム、フェイスブック、ツイッターといったSNSが主流になりました。

現状のセキュリティ問題を解決して、更に快適なインターネット環境を実現できると期待されているのが、WEB3.0です。

私はテクノロジーの専門家ではありませんが、ブロックチェーン技術によって、特定の企業に個人情報が集中することを解消でき、サイバー攻撃によってサーバーの情報が漏洩したりする問題が解決されると言われています。

非中央集権型のデータ管理になって、GAFAのような特定の企業による個人情報管理が無くなったら、インターネットの世界はどのように変わるのでしょうか?

世界の時価総額ランキングの上位を独占している「GAFA」もWEB3.0への環境変化に対応できなければ、恐竜が氷河期に死に絶えたように消えていくかもしれません。

既にセキュリティ問題を解決しようとする新しい企業が、次々と新しいサービスを開発して提供しています。世の中の変化は、想像する以上のスピードで進んでいるのです。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年6月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。