ある映画の話。
砂嵐に遭遇し、砂漠に不時着してしまった旅客機。
「私は、飛行機の設計技師だ」
「ばらばらになった機体の部品を集めれば、
新たな飛行機が作れる。それで脱出しよう」
全員が同意し、飛行機作りが始まる。だが、この男。実は「
映画「フライトオブフェニックス」のストーリーです。
実際に、「おもちゃ」の設計技師の力量は、「本物」
JAXAとタカラトミー開発の探査ロボットが月へ…8センチの超小型、車輪に「変形」も (読売新聞オンライン)
JAXAが、「変形型月面ロボット」と呼ぶ、この探査機。

変形型月面ロボット(左:変形前、右:変形後) 出典:有人与圧ローバの実現に向けた変形型月面ロボットによる月面データ取得の実施決定について(JAXA)
トランスフォーマーやシンカリオンなど。おもちゃで培った「
今回は、タカラトミーについて考察したいと思います。
「変形・合体」の源流
タカラトミーといえば、「変形・合体」。
その源流は、合併前のタカラ時代まで遡ります。
1975年に発売された、
ソフビ人形が動かせるのは、肩と脚だけ。一方、ミクロマンは、
ただ、遊び過ぎると、プラスチックの「関節」
「変形・合体」の始まりです(※2)。
「変形」技術という強み
映画「トランスフォーマー」のロボット変形シーンは、
今回、JAXAが期待したのも、その「変形」でした。
「月面到着後に走行用の形状に『変形』することにより、
月着陸船搭載時の容積を小さくできる特徴があり、 今後の月面探査ミッションで活躍することが期待されています」
有人与圧ローバの実現に向けた変形型月面ロボットによる月面データ取得の実施決定について( 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構:JAXA)
月面のような過酷な環境でも、確実に「変形」させる。
「拡玩具」という意志
タカラ(合併前)は、1999年11月発表の経営再建計画(※
それを受け、家庭用のカラオケ「e-kara」や、
Q-CARは、乗れる「チョロQ」です。
チョロQの発売は1980年。当時の子供たちは、
『チョロQ』に乗れる!
と、大変な話題になりました。
タカラトミーの企業理念に
「こどもたちの『夢』の実現のために」
という一行があります。
子供の「夢」を実現したQ-CAR。事業としては失敗(※5)
おもちゃ作りを突き詰めたタカラトミー
冒頭の映画「フライトオブフェニックス」の男は、
「おもちゃの飛行機であっても、航空力学に基づくのは同じ」
「むしろパイロットがいない分、
より効率の良い設計が求められる」
タカラトミーも同じ思いではないでしょうか。
【参考・補足】
※1
トランスフォーマー
タカラトミーの発売した変形ロボット玩具、
シンカリオン
「新幹線」
※2
ミクロマン以前に販売されていた「変身サイボーグ」でも、
※3 事業再建計画
「『タカラ』の山 老舗玩具メーカー復活の軌跡」(著者:竹森健太郎 出版朝日新聞社)参照
※4 チョロQ
タカラトミー(旧・タカラ)製のミニカー。
※5 Q-CAR事業の失敗
新会社設立、部品会社買収、








