オリンピック会場での酒類提供はご遠慮いただきたい

ここは、スポンサーにとばっちりが及ばないよう、会場での酒類提供はご遠慮いただくことですね

Ryosei Watanabe/iStock

アルコールが入ると、私も声が大きくなったり、競技者に対しての感情移入が強くなる傾向がある。

競技会場を盛り上げるためには、多少の喧騒くらいは甘受すべきだろう、などと考えておられる方もおられるだろうが、今回のオリンピックは特別なので、まずは感染者や競技者から一人もコロナ感染者を出さないことを目標とすべきだろう。

スポンサーの手前、競技会場での飲酒提供を解禁したいものだ、などと考えておられた人もおられるだろうが、競技会場での飲酒提供を解禁した時は当該スポンサーに対して世間の批判が集中しかねない虞があるので、この際当該スポンサーにはご遠慮いただいた方がいいだろう。

まあ、自民党の二階幹事長もどうやら反対の意向のようなので早晩この話はなかったことになると思うが、オリンピック組織委員会の事務方の人はくれぐれも情報発信には注意された方がいい。

とにかく、余計な風波は立てないことである。

ほう、菅さんは腹を括ったのかな・・

菅さんにしては、結構強い物言いのようだ。

緊急事態宣言が発出されたら無観客開催も辞さない、と記者会見で明言したようだから、菅さんの覚悟は定まったようだ。

これはこれでいい。

緊急事態宣言を再発出しなければならない事態になってしまう可能性が依然としてあるということを率直に認めたうえで、その場合の選択肢を無観客開催にするかどうかの一点に絞ったのだから、これでオリンピック中止論や延期論を封じ込めたことになる。

総理が無観客開催の可能性を示唆したことで、事務方の対応は楽になるはずだ。

選択肢が多過ぎると、どうしても物言いが中途半端で、曖昧になってしまう。

菅さんは、やはり仕事師である。

言葉ではぐらかすよりは、具体的な行動や結果で自分の思いを表明する類の人である。

まあ、静岡の県知事選挙で世評通り自民党推薦の候補が大敗したことも影響したのかも知れないが、菅さんが腹を括ったことは、こうした発言で何となく伝わってくる。

横浜市長選の件でも菅さんの腹は既に決まっているのだろう。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2021年6月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。