発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術。仕事や人間関係がうまくいかない全ての人のための「日本一意識が低い」自己啓発書。「意識が低い」のがいいですね。
どこに何をしまったかを記憶できない借金玉さんは、「ふつうの人むけの収納ノウハウ」ではとうてい物を管理できないのです。
現在では発達障害障害の存在は、広く知れわたっています。けれども、すでに成人した人で、自分が発達障害なのではないかと疑う人は少ないかもしれません。 発達障害とは、生まれつき脳機能の発達にでこぼこがあるために、コミュニケーションや想像力を働かせることなどが苦手である障害の総称です。
発達障害でない定型発達の人と比較すると、苦手なことが多い反面、得意なことは人並みの力を発揮する場合も多く、一般的な「障害」の理解とはかなりちがった印象になります。得意・苦手の差が大きいことから、「発達の凸凹」という言い方をすることもあります。ただし、理解が広まった反面、過剰診断の問題も指摘されています。
発達障害には、大きく①自閉症スペクトラム、②注意欠如・多動性障害(ADHD)、③学習障害があります。 ADHD傾向の強い借金玉さんは、自分が今いる場所から手が届かない場所に、どうしても物を戻す気力が湧かないそうです。引き出しは入れたら中身をわすれてしまって怖くて使えないとも言っています。
そのなかで、ADHD、とく大人の場合は以下の特徴があります。
- 指示などの聞き逃しが多い
- 書類の提出期限をたびたび忘れる
- 誤字脱字や記入ミスが多い
- 遅刻が多い
- 一方的に話し、相手の話をきくことが難しい
- じっとしていられない
私自身にも思い当たる項目がいくつもありますが・・・。
これらの困難を乗り越えるために、借金玉さんが考えついたのが、
- 1か所に物を集める「集約」
- 一目で全体を見渡せる「一覧」
- すぐに出し入れできる「一手アクセス」の3つを原則
とする整理術だったそうです。
そもそも人が暮らせば散らかるのは、自然の摂理でもあります。なぜ片付けられないかと自分を責めるよりも、必要最低限の快適を目指せば、気も楽になるというものです。
とはいうものの、営業のような非定型業務やクリエイティブな作業は得意な借金玉さん。もちまえの創意工夫で日々の困難を乗り切っているようです。ADHDの疑いがはなくとも、職場ではあまり問題がなくとも、「ルーティーン業務は苦手」という方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
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