7月4日に投開票が行われた東京都議会議員選挙は、小池百合子都知事が特別顧問を務める都民ファーストの会が、自民党に猛追する結果となった。それはさておき、その都民ファーストの会から出馬し、板橋区で当選した木下ふみこ議員(54)が無免許運転で人身事故を起こしていた事が問題となっている。
報道によると、7月2日の午前7時半頃、木下氏は、板橋区高島平の交差点で車をバックさせた際に、後方に停まっていた車に衝突したようだ。木下氏が衝突した車は50代男性が運転しており、同乗者の妻が軽傷を負ったとのこと。
悪質なのは、木下氏が免許停止期間中で無免許だったことである。木下氏は取材に対し、免停期間が終了していると勘違いしていたと回答したようだが、自分の免停期間を間違えることなど、普通はあり得ないだろう。免停期間中は、免許証を警察に取り上げられているから、免許証がないからだ。免許停止期間を満了したら、管轄の警察署に行き、免許を返還してもらえるのである。
そのような大事を忘れるようであれば、政治に携わる資格はないので、今すぐに辞職してほしい。木下氏は「勘違いしていた」と言い訳し、嘘を付いているように思う。
しかし、木下氏は、同月5日のTwitterで「なるべく早く、多くの街で、当選報告をして参りたいと思います」と述べるだけで、辞職する意思は全くないようだ。太々しいとはこの事だ。
木下氏は、自ら辞職すべきだし、彼女が自らそれをしないのであれば、当選を無効にする必要があるのではないか。何度でも言うが、免停期間を間違えるような人に都政を任せる事はできない。悪質な嘘をつく人にも都政を任せる事はできない。潔く去るべきなのだ。
それにしても、都民ファーストの会や小池都知事は、この事故を報道前に知っていたのであろうか?そしてマスメディアはこの事故に関する報告をなぜ選挙後にしたのか?それまで知らなかったのか?選挙前に知っていたのではないか?などなど様々な疑問が浮かび上がってくる。
事故報道が、選挙前にあったならば、木下氏は落選していたであろうし、そもそも出馬を辞退していたかもしれない。
木下氏が辞職しないのであれば、小池都知事や都民ファーストの会が辞職勧告をするべきであろう。事実関係がより明らかになった時に厳正な処分を期待する。