五輪:関係者入れて「無観客」はチケット購入者に失礼

八幡 和郎

東京五輪を無観客にするのは、もはやカルト的な主張になっている。一切の集会、スポーツイベント、コンサート、映画館、劇場を禁止するならわかるが、なぜ、五輪だけなのか。

FangXiaNuo/iStock

国際的な約束に基づくイベントである以上は、ほかのイベントを無観客にして、最後に五輪も無観客にするということでなくては筋が通らない。

しかも、一般は無観客にして、関係者は入れるというのは、あまりにもチケットを買った人に失礼だろう。

無観客にするなら、本当に無観客にして、少し妥協するとしても、各国代表団一人ずつとかに限定すべきだ。

あるいは、一般客には、当選確率をかなり低くしても抽選を行わないとフェアでないし恨まれると思う。チケット購入者にすこしくらい夢を持たしても罰は当たるまい。

チケットを買った人は、もう少し文句いっていいいのではないか。

まして、国会議員や都会議員など、まさかとは思うが、ご観戦されるなんていうことはないでしょうね?ということだ。マスコミも代表取材で十分だ。

ワクチン接種で、500万人もの「医療従事者等」を最優先にして、優先するとしても直接コロナ患者と一般人より高い確率で接触する部門の人だけを対象にすればいいものを、とんでもないお手盛りをした。

それと同じように「関係者」というのは誰なのか、固有名詞も公開して、社会的批判に耐えられるものかチェックできるようにすべきだ。