ロッキンジャパンフェスを中止に追い込んだ茨城県医師会も、政府与党の無責任な態度も看過しがたい
こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
緊急事態宣言の発令という一大事に対して臨時国会が開かれないどころか、今日の委員会に総理の出席もないという状況は遺憾であるとしか言いようがありません。
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ロッキンに中止要請の県医師会「五輪は要請出す案件ではない」
https://jisin.jp/domestic/1998241/
その中で自民党・山田太郎議員が短い時間の中で取り上げましたが、ロッキンジャパンフェスが中止に追い込まれた件は、茨城県医師会の対応が理不尽なことに加えて、十分な補償も担保されていないという異常事態になっています。
女性自身の記事で茨城県医師会が回答している、オリパラについては触れないこの理由に納得できる人はどれだけいるでしょうか。
>茨城県ではカシマスタジアムが競技会場に指定されており、7月4、5日には県内で聖火リレーも実施されている。東京五輪についても、「ロッキング・オン」と同じように中止の要請を出しているのか?
>「五輪大会には要請書は出していません。理由は、五輪の開催や観客の有無についてはIOCや国で色々議論されています。他にも様々な団体からも要請や意見が届いていると思います。そういう状況のなか、このタイミングで茨城県医師会が東京五輪に対して要請を出すというステージにはありません。要請を出す時期でも案件でもないという判断です。『ロッキン』のフェスは地元で開催される非常に大きなイベントだということで、今回要請書を出したということです」
意味不明です。
ロッキンジャパンフェスだって、主催者とひたちなか市が色々と議論をした上で進めていました。
「このタイミングで出すステージではない」と言いながら、茨城県医師会は6月18日にフェスがあることを知ってから、ロッキンフェスに対しては直前に要請をかけています。むしろそちらの方が理不尽ではないでしょうか。
日本医師会の会長が自民党国会議員の政治資金パーティー発起人になっているように、医師会というのはかなり政府与党とベッタリな圧力団体です。
政府与党が進めており既に引き返せない地元オリパラ催事には忖度、そうでない民間イベントには自己保身・医療負担増を回避するために中止要請というダブルスタンダードは、いくらなんでも酷すぎるのではないでしょうか。
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そして政府も、こうした中止対応を「自発的に決めたこと」と責任回避をするのはいい加減にやめるべきです。
大変残念ながら、もうフェスの中止は覆らないと思います。ならばこれから政治ができることは、関係者も含めた補償を徹底的に行うことです。
これをなし崩しで終わらせることは許されません。与野党を超えて声をあげていきたいと思います。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年7月8日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。