大手メーカーのキッチン家電は、なぜ「イケてない」のか?

家電量販店の売り場で感じるのは「どうして日本の家電製品のデザインはイケてないものが多いのか」ということです。

個人の好みなのかもしれませんが、私はモノトーンでシンプルなデザインのインテリアが好きで、家電製品もデザインを重視して選ぶようにしています。

今まで購入した冷蔵庫や洗濯機は、パナソニック製ですが、以前のブログに書いたようにシンプルで飽きのこないデザインが気に入っています(性能も充分問題ありません)。大手の家電メーカーの中で、パナソニックだけが例外的に家電デザインに優れているのは、不思議です。

キッチン家電になると、大手メーカーよりも尖った会社の製品に惹かれます。

電子レンジを探していたのですが、家電量販店で見つけたのが、バルミューダの製品でした(写真)。

外見のデザインが気に入ったのですが、操作性もシンプルでダイヤルで使用方法を選んでスイッチを入れるだけ。そして、現物を触って驚いたのが、ギターの和音のようなサウンドが出ることでした。電子レンジの「ピー」という無機質な音ではないので、使うのが楽しくなりそうです。

不思議なのは、資本力がある大手メーカーは、ナゼ優秀なデザイナーに依頼して、デザイン性に優れた家電製品を商品化しないのでしょうか?

多くの消費者は、たくさんの使うことの無いような機能をてんこ盛りにした商品よりも、使う機能を絞り込んで説明書などを熟読しなくても感覚的に操作できるデザイン性に優れたシンプルな商品を求めています。私のようなたまにしか使わないような人になれば尚更です。

バルミューダだけではなく、名前が良く似ているこちらの会社のキッチン用品のデザインも私のお気に入りです。料理をしないので、購入する必要はありませんが、購入して料理でも始めてみようかとさえ思わせてくれるようなデザイン性の高さです。

自分の気に入ったインテリアでお部屋をデザインしていくのは、楽しいものです。これからも気に入ったものをコツコツと集めていこうと思います。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2021年7月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。