小林賢太郎氏を五輪開会式冒頭に呼ぶべし

濱田 浩一郎

東京五輪開会式・閉会式のショーディレクターを務める元お笑い芸人(ラーメンズ)の小林賢太郎氏(48)が解任された。

元ラーメンズ・小林賢太郎氏 NHKより

同氏がラーメンズ時代に、お笑いコントのネタでナチス・ドイツによるユダヤ人のホロコースト(大虐殺)を揶揄・茶化していたことが分かり、問題視されたのだ(小林氏はコントのなかで「本当?ああ、あのユダヤ人大量惨殺ごっこやろうって言った時のな」と発言していた)。

同氏はこの事に関して

私が書いたコントのセリフに極めて不謹慎な表現が含まれていました。 ご指摘を受け、当時のことを思い返しました。思うように人を笑わせられなくて、浅はかに人の気を引こうとしていた頃だと思います。

その後自分でも良くないと思い、考えを改め、人を傷つけない笑いを目指すようになっていきました。人を楽しませる仕事の自分が、人に不快な思いをさせることはあってはならないことです。

当時の自分の愚かな言葉選びが間違いだったということを理解し、反省しています。

と反省のコメントを発した。

人間は誰でも間違いや、失言することがある。そうした時に、しっかりと問題を見つめ直し、反省することが大切である。その点、今回の小林氏の対応の素早さやコメントの内容はちゃんとしたものだと思う。だから、これ以上、小林氏を責めるのは間違いだと私は感じる。

同氏の解任を受けて、開会式をどうするかが問題となっている。橋本聖子会長は「早急に見直す」と話しているようだが、私は小林氏を開会式に呼び、その冒頭に真摯に反省の言葉を述べてもらう、それでもよいのではと思っている(もちろん、それは吊し上げのためではない)。

人は誰でも間違いや失言することもある。それをいつまでも攻撃し続けるのではなく、反省しているのならば、本人以外の受け手も、寛容さを持って許すこともまた必要ではないだろうか。オリンピズムでは「調和のとれた優れた人間を育てることで、いじめや差別や暴力のない、みんな一人ひとりを大切にする平和な社会を目指します」と主張しているのであるから、寛容さや許しもまた必要であろう。

そうした意味でも、小林氏に開会式冒頭に語ってもらうことは、五輪に相応しいと思うのだが、如何であろうか。