「今、ニッポンには、この夢の力が必要だ」矛盾や批判の中でもオリパラ開会式は美しく、心が震えた

こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

ついにオリンピック開会式が挙行されました。2013年、招致決定の瞬間に都議会議員として立ち会ってから8年。

時に厳しい批判を都議会・国会で行いながら、自分なりの立場で準備に寄り添ってきた身として、今日という日をまた政治家として迎えられる感謝を胸に、非常に感慨深く見守らせていただきました。

暑苦しい過去記事:
オリンピック・パラリンピックは、ニッポンに夢と何をもたらすか?(2013年9月8日)
http://otokitashun.com/blog/daily/1546/

「今、ニッポンには、この夢の力が必要だ」

この招致の際に掲げられたキャッチフレーズを覚えている方は、何人いらっしゃるでしょうか。

率直に言って私は、こうした歴史の大きな節目に都政に携わる立場でいられることに感謝を覚えずにはいられません。

我々の世代は生まれた時から経済成長を知らず、

「この時代に、この国に生まれて良かった!」

と思っている人はあまり多くなかったと思いますが(苦笑)、30代という働き盛りの時期にこうした節目の7年間が来たことは私たちの世代全体にとっても大きなチャンスではないかと思います。

これからの7年間、次世代を担う我々が中心となり、

「世界にニッポン、ここにあり!!」

ということを見せてやろうではありませんか!大震災や原発事故を乗り越えて、一つになる新しいニッポンを!

https://otokitashun.com/blog/daily/1546/

8年前に書かれた私のブログは、いま読み返すと恥ずかしいくらいの熱量で、未来への期待が詰まっています(苦笑)。

この時に羨望したような未来に、今日という日はなっていないかもしれないけれど。その要因を作ってしまった政治家の一人として、慚愧に堪えない想いはあれど。

それでも日本社会は少しずつ変わってきたはずだし、関係者の努力によって今日という日を迎えられたこと、心から寿ぎたいと思います。

開会式は、厳しい制約の中でベストを尽くした、本当に素晴らしいものでした。

ネット上を大いに沸かせたゲーム音楽、度肝を抜くドローンの技術、東北の子どもたちやレジェンドによる聖火リレー…。

細かいことを言い出せばキリがないでしょうけども、夢と希望を感じさせるのに十分な内容で、天皇陛下の短くはっきりとした言葉と態度には心が震えました。

一方で、複雑な想いも勿論あります。

なお止むことのない厳しい五輪批判。祭典の裏で苦しむ多くの事業者や生活者。今後も続くであろう政治の不祥事。

指摘される通り、五輪という祭典はきっと「矛盾」の塊です。

ただ例えば、運営のあり方を厳しく批判・追及することと、選手たちを応援して祭典を楽しむことは両立するはずだし、すべてを「矛盾」と切って捨てる必要もない。

そもそも不器用で非合理的な人間社会に、コロナという災禍が加わって、ぐちゃぐちゃになってしまった状況を、それでもあがきにあがいて繋ぎ直して、前に進んでいく。

言葉にするのは本当に難しいのだけど、きっと今回の五輪はそのきっかけであり、ノスタルジックな昭和に区切りをつけて新時代が始まるスタート地点なのだと思います。

なくなってしまった演出や、涙をのんだ出演者もおられると思いますが、開会式の成功、本当におめでとうございます。

今日から17日間の祭典が、矛盾をはらみながらも前に進む、ニッポンの夢の原動力となりますように。

いち国民として大いに期待をして楽しむとともに、運営に対する改善の提案を政治家として続けてまいります。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年7月23日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。