共産党幹部の五輪選手活躍ノーコメントは感じが悪い

日本共産党の小池晃書記局長は7月26日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、東京五輪について「開催の中止を求めていきたい」と改めて訴えた。そして、記者から、柔道の阿部一二三選手(23)、詩選手(21)の兄妹、スケートボード女子ストリートの西矢椛選手(13)らの金メダル獲得など日本人選手の活躍について問われると「五輪は中止すべきだと言っているわけだから、五輪の中身についてコメントすることは控えたい」と述べたという。

小池 晃日本共産党書記局長 NHKより

更に、記者から柔道やサッカーなどの競技を観戦したか問われると「そりゃ、テレビつけたら、どこつけてもやっているわけだから、見ない方が無理でしょ」と語ったというが、これら小池氏の受け答えを感じ悪いと思うのは、私だけであろうか。

最近、五輪開催に反対していた人は「五輪見るな」「選手応援をするな」という意見が広まっているが、その意見は正しいのであろうか。6月に行われた世論調査を見たら、読売新聞(6月4~6日)は「中止」(48%)、朝日新聞(6月19~20日)では「再延期」(30%)、「中止」(32%)合わせて6割以上の国民が開催に反対していたのだ。

そういった人々は、五輪をみたり、選手の活躍に声援を送ってはいけないのか?そうではないと私は思う。普通に考えて、大半の五輪中止派の人々は、例えば「五輪選手の活躍の場を奪いたい」などの邪悪な想いで反対していたわけではないだろうからだ。

1つの理由として、コロナ感染が広まる中、五輪を開催したことによって、国内外にコロナを拡散させてしまう可能性がある、その懸念から反対の声をあげていた人が多数であろう。選手が憎くて反対していたわけではないはずだ。

そうした事を考えた時、(仮に現時点において五輪開催に反対だったとしても)自国の選手が勝利したり活躍したら、素直に「おめでとうございます」「良かった」と祝福したほうが清々しいだろう。

「そりゃ、テレビつけたら、どこつけてもやっているわけだから、見ない方が無理でしょ」という発言も、もう少しどうにかならなかったものか。そこまで言うなら、テレビを付けないのが一番ですよ!