東京都心に住むコストをケチってはいけない

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経営環境が激しく変化する中で、企業が生き残っていくために必要な事は、変化への適応能力を高めることです。

既存のビジネスに安住することなく、次のビジネスの種を常に探し、育てていく。そのために欠かせないのは、異業種の人たちと交流することです。

自分が知らない世界の人たちと積極的に交流することにより、思いもよらないビジネスアイディアが浮かんできて、新たなビジネスにつながったりするのです。

私も「お金がお金を稼ぐ仕組み」が既にいくつか稼働して、仕事を敢えて増やす必要が無い状態になっています。それでも、自分が興味のある分野の人たちとは積極的に交流することで、面白そうなビジネスを始めるきっかけにしたいと思っています。

そのためにリアルなコミュニケーションを広げるように意識しています。

今週も、友人の紹介で異業種の経営者から極めて刺激的なお話を伺うことができました。

このように様々な人から誘ってもらえるのは、私が東京の都心に住んでいることが要因の1つだと思っています。もし、都心から離れた郊外や地方に住んでいたら、同じように声をかけられることは無いかもしれません。

知り合いから、さまざまな集まりに声をかけてもらうためには、誘えばすぐに来てくれると思ってもらうことが大事です。

そのために、東京の都心に住んで、いつでも駆けつけることができるフットワークの良さを確保しておくことがとても重要なのです。

既に信頼関係が出来ているビジネスパートナーであれば、ZOOMを使って遠隔で効率よくコミュニケーションすれば充分です。しかし、初対面の人たちとZOOMでコミュニケーションしても、新たなインプットが生まれる可能性はあまり高くありません。空間を共有して、一見ムダな時間を過ごすことから、想定外の「化学反応」が起こったりするのです。

東京都心の家賃は高く、同じ家賃で郊外の広い家に住んだ方が良いと思う人もいるかもしれません。

しかし、高い家賃はインプットのチャンスを増やすためのコスト。新しいビジネスを追求するための人的ネットワークのためには、家賃をケチってはいけないと思います。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2021年8月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。