コロナワクチン接種後の心筋炎症例を分析して判明した新事実

鈴村 泰

Roman Chekhovskoy/iStock

今回は、若年者で問題となっている心筋炎・心膜炎の症例を集計して分析しました。

データは、厚労省が公開している「心筋炎関連症例一覧」を使用しています。前回と同様に、エクセル形式ファイルに変換して、VBAによりグラフを自動作成しています。ごく一部の症例に不規則な記述がみられ、その場合はデータが正しく取得できないため、人数には若干の誤差があることは、ご容赦ください。なお、日数が「不明」と記載されている症例は除外してあります。

疾患名が、「心筋炎」または「心膜炎」であるものを、集計してグラフ化しました。横軸が、「接種日から発病日までの日数」で、縦軸が「人数」です。厚労省のサイトでは、症例はファイザー製で46例、モデルナ製で3例、合計49例となっていますが、公開されているデータファイルでは44例しか記載されておりません。また、そのうち2例は日数が不明のため、42例を集計しました。

全部で、42例でした。3日以内の発病は、55%でした。男性の割合は、67%でした。接種回数は、2回目の割合は、48%でした。死亡は6例で、全員60歳以上でした。グラフ外に、80日後の症例が1例ありますが、これは偶発例と考えられます。

40歳未満の症例の集計です。全部で、14例でした。3日後にピークがあることが注目されます。全年齢に占める割合は、33%であり多くはありません。これは、現時点では接種者のうち高齢者の割合が高いためと考えられます。

40歳以上の症例の集計です。全部で、28例(67%)でした。注目すべき点は、4日以降の発病が15例(54%)という点です。最長は、18日後でした。中高年の人でも、心筋炎・心膜炎には注意が必要なことを示しています。ただし、40歳以上の症例には偶発症例が混在している可能性があります。

比較的均等に分布しています。65歳未満の人の接種が進めば、若年者の増加が予想されます。

心筋炎は、韓国で1例死亡例の報告があり、因果関係が認められています。報告によると、20歳代の男性が、接種の6日後に、胸痛を自覚したが放置し、7時間後に意識不明・呼吸停止の状態で発見され、病院に搬送されたが死亡が確認されたということでした。ここで注目すべき点は、発病が6日後であったことと、自己判断で7時間放置してしまったことです。日本での40歳未満の発病のピークは3日後でした。若年者の場合は、1週間程度は胸痛・息切れに注意する必要があります。また、胸痛を自覚した時は、直ちに病院を受診しませんと、命の危険があるということです。なお、この症例では、心室伝導系部分の炎症により不整脈が生じたことが死因であり、典型的な心筋炎の経過とは異なるという話です。

日本では、中日ドラゴンズのK投手(27歳)が、接種8日後に倒れ入院されたことが報告されています。心臓周辺に問題が発生し、人工呼吸器が外せない重篤な状態が続き、その後死亡されました。現時点では、ワクチンとの因果関係は不明であり、病名も公式には発表されていません。断定はできませんが、副反応として心筋炎が発病した可能性が高いように、私は感じます。このケースで注目すべき点は、練習場で激しい運動をしている時に倒れたという点です。接種日後1~2週間は、激しい運動は危険であることを示しています。

今後65歳未満の接種が進むのにあたり、心筋炎・心膜炎について、政府はもっと警告を発するべきです。接種後1~2週間は、激しい運動、徹夜、長時間の残業は避けること、胸痛・息切れ・動悸を自覚した時は、直ちに病院を受診することを、周知徹底させるべきです。