8月末のアメリカ軍の完全撤退を目前に控えた15日、タリバンが驚くべきスピードで、アフガニスタンの政権を掌握しました。
こんにちは戦場カメラマンの渡部陽一です。アフガニスタン情勢。アフガニスタン拠点のイスラム組織タリバーンが首都カブールを制圧。事実上、全土を掌握しアフガニスタン政権を奪取。ガニ大統領は隣国に脱出。多数の外国人が国内に残されている状態。約20年前のアフガニスタンに逆行。
— 渡部陽一 (@yoichiomar) August 15, 2021
タリバンはすでにアフガニスタン首都カブールを掌握、ガニ大統領は国外に脱出した模様です。
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アフガニスタンは、地政学的にとても重要なエリアです。
アフガニスタン、産業としては世界最大のレアメタル鉱山、医療用を含めヘロインの全世界流通量の90%以上を生産。中国にとってこの2つも魅力的だけど、なにより友好国イランへのルート、敵国インドを回避して一路一帯の完成するのに必要不可欠な位置にあるため、いくら血を流しても価値ある国。 pic.twitter.com/43m5rU5MS0
— suizou (@suizou) August 15, 2021
中国の米国に対する勝利という見方もありますが、国際情勢の一寸先は闇のようです。
タリバンを一貫して支援してきた北京からすれば、これは米国に対する大勝利であろうが、長期的に見れば必ずしもそうならない。1970年代、北ベトナムは中国の全面的支援を得て全国統一を果たした直後から反中国に転じた。今のベトナムはむしろ米国と手を組み中国と対峙。https://t.co/Wxx3aGr2WN
— 石平太郎 (@liyonyon) August 15, 2021
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とうぜん、このような総括も出てきます。
アフガンの事態は、報復戦争でテロはなくせない、その政策の破綻を、多くの人々の犠牲と、事実をもって証明した。この教訓をふまえた対応を。
《テロ根絶のためには、軍事力による報復でなく、法にもとづく裁きを 米国での同時多発テロ事件にかんする各国政府首脳への書簡》https://t.co/0Ve1roi9A4— 志位和夫 (@shiikazuo) August 15, 2021
国際情勢の現実を知る在日ウクライナ人の方は、日本の将来を心配してくださっています。
米軍がいなくなるとどうなるか、人権を否定する勢力に戦わず国を譲ると一般市民はどうなるか。これからのアフガニスタンを見ればわかるはずだが、沖縄で反基地運動する極左にはどうせ通じないだろうな…
「こちらには9条があるから大丈夫!」とか言い出しそう— ナザレンコ・アンドリー (@nippon_ukuraina) August 16, 2021
日本を一歩出れば、露骨な力関係が支配する国際情勢。今後もアフガニスタン情勢に注視する必要があります。