千葉県で妊娠女性がコロナ感染し自宅出産して赤ちゃんが死亡した事件だが、妊婦がコロナ感染していたとしても、どうして受け入れ病院が見つからないのだろうか?
いったい、なんのために医療従事者はワクチンを優先接種してもらったのだろうか。厚生労働省は尾身茂氏が会長を務めるコロナ分科会の検討も踏まえて、医療従事者はコロナ患者との接触の機会が多いので優先接種を広範な範囲でするとしていたのである。
医療従事者のほとんどはワクチン接種しているのだから、緊急時には少々、防御措置に問題があっても、出産というような切迫した状況には対応すべきである。ごくわずかの危険も顧みるのが嫌だと言ったら、消防士や警官など日常的な仕事もできない。
そういうと、医療従事者でもワクチンしていない人もいるという反論もあろう。これは、そもそも、医療従事者に優先接種をしながら義務付けはしなかった厚生労働省と尾身茂氏が悪い。優先接種をすることと義務化しないことはそもそも矛盾である。
厚生労働省は、すぐにでもコロナ患者と直接、接触する可能性の高い医療従事者には、ワクチン接種を義務化すべきだ。
また、妊婦のワクチン接種を急ぐべきだ。もしこの女性がワクチン接種をできるチャンスがあったのに躊躇していたとしたら死んだ赤ちゃんは反ワクチン・デマの犠牲者だ。
日本産婦人科学会では6月から妊産婦への接種を呼びかけているし、8月14日に「妊娠時期を問わずに打って」と強く呼びかけ始めている。妊娠はワクチンを急いで接種すべき基礎疾患類似のものなのである。
テレビはじめマスメディアは、「ワクチンが胎児に悪影響があるというのはデマです。ワクチンをしないことは、お母さんと赤ちゃんの命を危険にさらします。もし、おなかの赤ちゃんの命が大事ならデマに迷わされずにワクチンを打ちましょう。後で後悔しないためにも」というコマーシャルを頻繁に流すべきだ。