横浜市長選挙は予想通り、山中竹春氏が当確となった。山中氏は医学部卒でも医者でもないが、医学部教授だった。選挙のポスターでも前横浜私立大学医学部教授を肩書きとして出し、「候補者のなかで唯一のコロナ専門家」というのをキャッチフレーズにしていた。
菅首相の支持する小此木氏が負けたのは、裏面では「ハマのドン」といわれる藤木幸夫氏のご機嫌をそこねたからだが、空中戦としては、医学部教授の肩書きに負けたということだ。
私はコロナ問題が顕在したときから、また、とくに、昨年の秋の医療逼迫やワクチン承認に対する妨害以来、日本のコロナ禍は日本の医療界の責任だと言い続けてきた。病床数が増えないのは医療界自身の問題だし、ワクチンを優先接種されているのに、コロナに感染した妊婦の陣痛が始まっても逃げて平気なのだ。
私は医療界へ国民が一揆を起こして尻に火を付けない限りは状況がよくはならないと思う。
《なんで医療業界はがんばって仕事してるのに、プライベートも制限ばかりなのに「強烈な制裁」って謎な制裁されなきゃいけないの?》とかいう医者がいるが、欧米の20分の1の感染者が出たら医療崩壊すると泣き言をいう医療界は間違いなく世界最低だ。また、そういうなかで、本人が頑張っているとしても、「私はこんな頑張っているのに」というのは、まともな政治家が、「私はクリーンなのに政治家一般が批判されるのはひどい」というみたいなもので、滑稽というか、医者という職業集団の一員としての責任感の分担意識がない愚か者で精神をたたき直す必要がある。
政府はコロナ問題が始まってから、医療関係者をいちども叱責することなく、お願いベースでしか対策をとってこなかった。
政府関係者に言わせたら、国民が医療関係者はよくやっていると思い感謝しているような状況だし、ワクチン接種でも何でも、怠けていると腹が立っても、ストライキとかサボタージュで状況が悪くなれば、責任を取らされるのはお医者さんたちでなく政府だから、国民のお医者さんたちへの信頼感が高い限り、そんな正面から戦うなんて出来ないという返事しか返ってこない。
しかし、医療界を甘やかしている限り、90%は医療界の責任であるコロナ禍で、「医者は正義の味方で政治家が悪い」といういわれなき批判と責任をとらされることは不可避だ。いい加減に、医療関係者を意思決定から外さないと国が滅びる。
尾身茂と尾崎治夫がいまさらながらのご提案
大悪人の政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長も、本日のNHK番組で、「新型コロナの全国的な感染拡大に関し、これまで治療などに当たってこなかった医療従事者に対して協力するよう働き掛けを強める必要があるとの認識を示した」そうだ。
「できる限り(対応を)やってもらいたい。国や自治体から強く要請してほしい」。医療提供体制の確保に向けた臨時医療施設の開設についても、「議論するだけでなく(開設の)プロセスを始めてもらいたい」と訴えた。
なにをいまさらと思う。東京都医師会長の尾崎氏なども「制御不能となり、もはや災害時の状況に近い局面を迎えている」として「医療の逼迫で多くの命が救えなくなる」という強い危機感を示したのに対し、「責任を放棄するな」などの批判が寄せられている。しかし、筆者は「現状を災害と捉え、災害医療の中で日本がこれまで積み重ねてきた知見をコロナ対策に取り入れれば、事態の打開が図られるのではないか」とか「イベルメクチンを使え」とか「野戦病院を考えろ」とか言っているが、いずれも医療関係者がこれまで嫌がって邪魔してきたことばかりだ。