「遊ぶように仕事をする」のと「遊んでいたら仕事になる」の違い

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嫌な仕事はお断りし、苦手な人とは無理に仕事をしないようにして、自分がやりたいと思う仕事だけを選ぶ。そして「遊ぶように仕事をする」ことを意識しています。

今の仕事の大半は、いわゆるデスクワークではなく、人に会って自分が知らない情報や、お会いしたことの無い人を紹介してもらうことです。その中からご縁が生まれて、新しい仕事につながっていきます。

このような人間関係の構築において重要なのは、堅苦しく仕事の話ばかりするのではなく、お会いする人に楽しく気持ちの良い経験をしてもらうことです。初対面の人にいきなりビジネスの話をもちかけても、信頼関係が醸成されていなければ警戒されるだけで、逆効果です。

良好な人間関係を築き、相手から信頼されるためには、相手が喜んでもらえることを考えることです。

例えば、ワインが好きな人なら、とっておきのワインバーに連れていく。B級グルメが好きな人なら、庶民的で美味しい居酒屋に案内する。筋トレに興味がある人ならジムを紹介し、美容に関心を持つ人ならクリニックの先生に繋いであげる。

自分が一緒に仕事をしたいと思う人には、このようなことがストレスなくできます。相手の喜びが自分の喜びにダイレクトにつながるからです。そのような関係の延長線上に、様々なビジネスの機会が広がってきます。しかし、何がきっかけにどんなチャンスがあるかは、正直良くわかりません。

だから、遊ぶように仕事をしてはいるものの、本当に自分の好きなようにきままに好き勝手に遊んでいる訳ではありません。いつも相手の立場にたって、楽しみながらも適度な緊張感を持っています。

「遊ぶように仕事をする」のと「遊んでいたら仕事になる」のは、まったく別です。表面だけを見て、その違いがわからない人は、マネをしても単に遊んでいるだけですから、仕事の成果につながることは無いと思います。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2021年8月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。