二階さんに一応は引導を渡したような形にはなるだろうが

二階さんに一応は引導を渡したような形にはなるだろうが・・。

菅さんと二階さんの会談で、どうやら自民党の幹事長職から二階さんが外れることが決まったようだが、二階さんが腹の中でどう思っているのかは分からない。

二階俊博自民党幹事長 自民党HPより

ここで黙って幹事長職を明け渡すと、二階派がガタガタになってしまいそうだから、水面下ではそれなりの動きが始まっているはずだ。

そこが、政調会長の下村博文氏とは違うところだ。

何のかんの言って、下村氏にはまだ先がある。
下村氏は、関係方面にそれなりの仁義を切って総裁選への出馬準備を進めていたが、結局は細田派なり安倍さんの意向を踏まえて総裁選への立候補を見送っただけで、これで下村氏の政治生命が断たれることはない。

二階さんの場合は、年齢が年齢だから、幹事長の職を離れると結局は二階派の長も早晩お終いになる。
二階さんとしては、今度の衆議院選挙は自分の手で仕切りたかったはずだが、今の状況では公認問題について口を挟めなくなってしまう。
勿論、自民党の選挙資金の配分についても介入出来なくなる。

幹事長を外れると、内閣や党の人事について口を挟むことも出来なくなる。

想像以上に大きな出来事なのだが、さて、菅さんはどこまで読んでいたのだろうか。

二階幹事長降ろしは、岸田派潰しの大仕掛けかも知れないので、ご用心ご用心

高市早苗さんはどうやらご自分では20人の推薦人確保が出来そうにないから、総裁選出馬の意欲を示したというだけで終わりそうだ。

石破さんは、今の状況では様子見で終わってしまいそうだ。

やはり、麻生さん次第のところがある。

二階さんが幹事長を引くことを承諾したという話が出回っているが、これが二階さんが菅さんに幹事長職を麻生派に譲ってもいい、というメッセージだとしたら、二階さんは菅さんに岸田派潰しの秘策を伝授したことになる。

こういう形の権謀術数もある。

菅さんは総裁選に出ないのではないか、などという推測も一部で出回っているが、菅さんは少々のことでは音を上げない強かさを持ち合わせているようだから、最後まで粘ると見ておいた方がよさそうだ。

岸田包囲網が出来つつある、と見ておくべきだろう。

結局は、麻生さんの腹一つ、ということになりそうである。
ちなみに、二階さんは幹事長職を自分の腹心に譲るのではないか、などという観測をしておられる方もいたが、それでは麻生さんは承服しないだろう。

自民党の若手にとっては、岸田さんが自民党の総裁になって、若手を多く登用して自民党の清新さをアピールしてくれるのが一番いいはずだが、今の状況ではなかなか難しそうだ。

何にしても、自民党の激動時代が始まったことは間違いなさそうだ。

永田町の動きから当分、目が離せないだろう。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2021年8月31日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。