蟻の一穴だったのかも知れないが、今回の自民党総裁選は実に大きな影響を永田町に齎しそうだ。
3回生以下の若手国会議員が派閥横断的に集まり、会合そのものは非公開だったようだが、会合の後に記者会見を行って自分たちの提言を広く公開するようになった。
最初は15人程度の会合だったようだが、20人、30人と参加者が増えて今日の段階では40人程度の集団になったようだ。
派閥に属している人がこれまでそれぞれの派閥でどれだけの発言が出来ていたのか分からないが、派閥横断の若手議員の会合だということになるとかなり自由に意見交換出来るようになるのではないかしら。
これで直ちに既成派閥が無力化することはないだろうが、40人、50人の若手議員が一堂に集まって自由に意見交換し始めると、どこの派閥も若手議員の発言を無視出来なくなる。
思っていた以上に大きな力を発揮するかも知れない。
こういう会を何度も開くことである。
まずは、マスコミが注目するようになること。
一人では声の大きな人の発言で消されてしまうかも知れないが、数が集まるとたった一人の声でも周りに大きく響き渡るようになる。
まずは、この若手中堅議員の意見交換会を開催された世話人の方々にエールを送っておきたい。
ここまでは、よくやった。
大事なことは、次にどういう手を打つかだ。
総裁選に名乗りを上げている方々を呼んでの公開討論会でも企画されては如何か。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2021年9月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。