自民党の党員でない人も、今回の自民党総裁選には参加したい

ひょっとしたら今回の自民党総裁選は、自民党の党員が増える切っ掛けになるかも知れないな

今回の自民党総裁選は、やはり面白い。

自民党の党員でない人も、今回の自民党総裁選には参加したいそうだ。

岸田派を除けばどの派閥も派閥単位で投票する候補者を一本化するようなことはしないそうだから、一種の国民投票的な雰囲気が出始めている。

kanzilyou/iStock

自分の一票で何かが変わるかも知れない、という気付きが、様々な人の参加意欲を掻き立てる。

国民民主党の熱心な支持者の方が、ツイッターで、玉木さんも総裁選に出られるといいのになー、などと呟いておられることを知った。

自民党の国会議員でない玉木さんが自民党の総裁選に出ることなどあり得ないのだが、玉木さんの支持者の方からすると、事実上の総理大臣を決めることになる自民党の総裁選に、総理大臣として一番ふさわしく思っている玉木さんが出てくれないかなー、と願うのは、分からないではない。

国民民主党の支持者の方にとっても今回の自民党総裁選は、それなりに親近感のあるものになっているのだろう。

いい候補者が真剣に競い合えば、自ずから関心を持つ人が増えてくる、ということである。

勿論、自民党と一線を画している人からすれば、トンデモナイ妄想だ、などと一蹴されてしまうだろうが、中間層や無党派層の方々にとって今回の自民党総裁選は他所の世界の事、まったくの他人事ではなくなっている、とうことであろう。

自民党の総裁選に一票を投じたければ、自民党の党員なり党友になっておく必要がある。

次回の総裁選には投票してみたいな、と思われた方は、次回の総裁選の前に自民党の党員なり党友になっておけばいい、ということである。

何の魅力もなければわざわざ党費を払ってまで党員になろうとは思わないだろうが、今回の自民党総裁選は従前の総裁選よりも遥かに面白そうだ。

多分、これからの党員集めは、以前より楽になるはずである。

一部のマスコミは、どうしても河野太郎氏を変人・奇人扱いしたいのかな

週刊新潮の新聞広告の見出しで一番目立つのは、やはり河野太郎は変わった人、という一文だろう。

河野太郎氏を奇人、変人の類に位置付けたいようだ。

河野太郎@自民党総裁選 Twitterより

まあ、凡人、軍人、奇人・変人の3類型に分類すれば、河野太郎氏は決して凡人でもなく軍人でもないから、最後の奇人・変人の部類に入れたくなるのは分からないではないが、マスコミの見立てほどには変わっていない。

今回の総裁選出馬にあたっての麻生さんに対する礼の尽くし方を見ていると、河野太郎氏は思った以上に礼を尊び、社会常識を弁えている人であることが伝わってくる。

言葉がきつ過ぎたり、声が大き過ぎて如何にも乱暴な人、危ない人のようなイメージを振りまきがちだが、ご本人にはそれなりの合理的理由があり、あえて大きな声を出しているようなところがあり、決して陰湿に相手を虐めているわけではないことが分かってくる。

あちらこちらに敵を作っているようで、ある程度は批判されても仕方がないところがあることは否定し難いが、だからと言って変人・奇人扱いはしない方がいい。

ご本人には確固たる信念があり、その信念に反するような事柄については周りの人の忠告やアドバイス、さらには意見に容易に耳を貸さないようなところがあるが、決して無理をしないのが河野太郎氏である。

目の前に険しい難所が迫っている時は、巧みに迂回するような柔軟性を持っている。

迂回しても、決して目標を見失わないところがいい。

山頂に登るのに、いつもまっすぐの道を選ぶ人は、急峻な坂に疲れて途中でダウンしてしまうこともあるだろうが、河野太郎氏のように回り道を厭わない人は、時間は掛かってもいつかは山頂に辿り着くものである。

これまではチームを作り上げる力に難があったが、どうやらこれを克服しそうである。

しばらく難路が続きそうだが、中堅・若手の自民党の国会議員がそれなりに周りに集まってくれれば何とかなるんじゃないかな。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2021年9月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。