町田市で起きたいじめ自殺事件について、町田市議会にて質疑が行われました。
これを見て、率直に感じたのは
✔教育委員会の答弁と私の聞いているご遺族の状況については、すれ違いがある。
※ご遺族に寄り添って、と何度も答弁されていますが、寄り添っていないから訴訟になっていることについて自己認識すらしていない。
✔また、今回の事案の本質的な部分である「いじめを発見しながらも解消されなかった理由」や「隠ぺいとも捉えられる対応とその背景」に関して、ほとんど語られていないため、真相解明は不可能。
ということです。
私が調査して知る情報やカギになる部分をお示ししておくと、
✔9月の時点でいじめを認知し「解消された」と学校が判断した後も、いじめは続いていた。
✔学校運営責任者である校長はすでに学校を離れ、他の自治体の教育長に就任している。
✔町田市としては、ICT教育を推進してきた中で、パスワード管理という初歩的な部分に問題を抱えている。
✔私が問い合わせた12月の段階で、東京都教育委員会は把握していなかった。
ということがあります。
これらを踏まえると、学校運営の基本的な方針や責任の所在、教育委員会による支援・調査体制といった構造上の問題が大きいと思っています。また、学校現場における、いじめに関する正しい認識が不足していることも大きな問題です。
実は、私は教育長に就任したこと自体を問題視し、就任先の自治体に働きかけをしていましたが、「問題はない」という回答を受けています。当該自治体においても全面的に調査にご協力いただきたいと思います。
※この記事は非常に丁寧に取材されていると思います。第一回~第四回まで公開されているので、続けて読んでいただけますと幸いです。
また、そもそも論として、現在の学校運営体制、特に教員の負担が大きすぎる状況では、子どもたちの小さな変化に気づき、対応していくことは不可能です。いじめ対策の法整備や研修の強化だけでなく、自治体独自で教員やサポート職員を採用するなど、学校運営体制を抜本的に見直すことも不可欠です。タブレットの使い方、といった問題に集約させずに、町田市及び教育委員会、学校に関わる全ての人が「いじめ」と「命」に向き合っていくよう、これからも注視していきます。
是非、この記事をご覧になった皆様にも、一緒に経過を見守っていただきたいと思います。