「スマホレジ」が変えるコンビニ店舗の風景

日本経済新聞の報道によれば、セブン-イレブン・ジャパンは、スマートフォンを使って商品バーコードを読み取って決済できる「スマホレジ」を導入するようです。

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すでにローソンなどでは、来店客が自分で端末でバーコードを読ませて、電子決済で精算を行うセルフレジが普及しています。

スマホレジは、このセルフレジをさらに一歩進め、自分のスマホで購入手続きを完結できます。精算のために並ばなくてもよくなる便利なサービスです。

ただし、スマホにアプリをダウンロードする必要があり、高齢者などにはあまり向かないサービスかもしれません。

また、年齢確認が必要なアルコール等は引き続き有人レジで対応するようで、すべての商品がスマホレジで買えるわけではありません。

私の自宅近くのセブン-イレブンは、まだどこにもセルフレジの導入が行われていません。

朝やランチタイムには長いレジ待ち行列が恒常的に発生しています。なので、このピークタイムにはコンビニに行かないようにしています。

使い勝手の良いアプリが提供されてスマホレジが使えるようになれば、混雑時間を気にすることがなくなり、ストレスが軽減されると期待しています。

スマートフォンを使った注文や決済は、飲食業界では既に普及しています。

例えば、スターバックスコーヒーでも、モバイルオーダーがあり、急いでテイクアウトしたいときには、アプリから注文すればレジに並ぶ必要がなく、便利です。

コンビニ店にせよ飲食店にせよ、対面の接客と決済に人手を割かなくて良くなれば、それ以外の業務に人的リソースを割くことができるようになります。セブン-イレブンでは、宅配のサービスに力を入れていくようです。

また、省力化が進めば人手不足も解消できるようになるメリットもあります。

更に、スタッフと来店客の接触が減れば、新型コロナウィルス感染リスクも低減でき、安全性を高めることもできます。

鉄道会社に自動改札が普及して、駅の改札で切符を切る駅員が消えてしまったように、これからのコンビニの店舗からは、レジの店員がいなくなり、今とは随分違う風景に変わっていくことでしょう。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2021年9月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。