岸田氏が自民党総裁になりました。政治家3世のエリート一家出身で、外務大臣・防衛大臣を歴任し自民党政調会長です。その岸田さんが会長を務めるグループが、宏池会です。
これは正しいと思う。もともと憲法改正は安倍首相がが発案して(マスコミ受けのいい)谷垣首相で国民投票にかける運びだったといわれるので、宏池会に政権をゆずる予定だった。その点では、今回は安倍さんのねらい通り。 https://t.co/KMqCNqLTLo
— 池田信夫 (@ikedanob) September 29, 2021
自民党内には派閥があり、宏池会は、清和政策研究会(旧清和会)、志公会、平成研究会(旧経世会)、志帥会に次ぐ派閥となり、党内のハト派勢力という位置づけです。現在の所属議員は衆参合わせて46名になります。
岸田政権が衆院選だけでなく来年の参院選も勝つ為には対中政策が重要になる。親中宏池会のイメージのまま譲歩路線なら忽ち支持急落。その意味で外相か幹事長に高市早苗氏を起用すべきだろう。対中非難決議を葬った与党“二幹ニ国”の改革、又は外相起用で高市−王毅の直接対決を。日中関係が面白くなる。 pic.twitter.com/RwTfugxxpY
— 門田隆将 (@KadotaRyusho) September 29, 2021
宏池会は池田勇人が佐藤栄作と袂を分かって旗揚げしたのが始まりです。歴代会長には、大平正芳首相や鈴木善幸首相、宮澤喜一首相がいますが、2000年の加藤紘一氏の起こした加藤の乱で分裂しました。小泉政権、野党時代を経て、離合集散を繰り返します。
近年でも古賀派と谷垣派の合流や対立があってややこしいのですが、2012年から岸田さんが会長に納まりました。会長を退いた古賀さんは一定の影響力を保っていましたが、2020年総裁選で古賀さんが岸田さんの対立候補である菅義偉さんを支援したことから、その影響力を削がれました。
前会長の古賀氏は、今年の大平正芳元首相の墓参りで、伝統がありながら存在感を発揮できていない派閥の現状に不満を漏らしていました。
岸田新総裁の役割は、自民党宏池会に対する幻想を終わらせることにあるのだろう。
— 山口二郎 (@260yamaguchi) September 29, 2021
立憲民主党の枝野幸男代表が、「私自身は宏池会(池田勇人元首相が設立した自民党の派閥)の思想的な流れにある。」と言っているくらいなので、その理念はリベラルと言えるでしょう。辻本さんも宏池会とは浅からぬ因縁があるようです。
岸田新総裁、おめでとうございます。私も宏池会の先輩の加藤紘一さんや古賀誠さんからご指導を受けました。保守本流、そして「リベラル」と謳われた宏池会の魂を安倍元総理らに売って総裁の座を掴んだと言われないように。次は野党との予算委員会での徹底議論ですよ。選挙の前に正々堂々と❗️ pic.twitter.com/tC1etw4fe8
— 辻元清美 (@tsujimotokiyomi) September 29, 2021
岸田新総裁とともに、宏池会からも目が離せません。