ノーベル物理学賞は死んだ・・・ある物理学者の批判

杉山 大志

AntonioGuillem/iStock

眞鍋叔郎氏がノーベル物理学賞を受賞した。祝賀ムードの中、すでに様々な意見が出ているが、あまり知られていないものを紹介しよう。

今回のノーベル物理学賞を猛烈に批判しているのはチェコ人の素粒子物理学者ルボシュ・モトルである。

Global warming: Nobel Prize in Physics has become a joke, too
Yesterday, Scandinavian officials announced that the Nobel Prize in Medicine went to some folks who discovered the receptors of temperatur...

以下、抜粋しよう。

ノーベル物理学賞は死んだ。

他のノーベル賞、特に平和賞や文学賞は、テロリストや共産主義者が受賞したという実績がある。理由は、左翼や西欧嫌いの人々の間で人気があったからだ。今は亡きテロリストのアラファトの受賞は典型例だ。オバマは、実質的なことを何もせず、何十もの戦争を始める前に、平和賞をもらった。アル・ゴアは、破滅的な地球温暖化についての不正なパワーポイントのプレゼンテーションで受賞したが、これは大量の不正直な左翼がこの種の反科学的な嘘を愛したからだ。

しかしこれまでのところ、科学的な賞、特にノーベル物理学賞は、この有害で価値のないゴミからほぼ守られていた。しかしこれももう終わった。2021年のノーベル物理学賞を真鍋淑郎氏とクラウス・ハッセルマン氏が受賞したからだ。

「地球の気候を物理的にモデル化し、変動性を定量化し、地球温暖化を確実に予測したことが評価された。(for the physical modelling of Earth’s climate, quantifying variability and reliably predicting global warming.)」という授賞理由だ。

この人達が気候モデルの初期に影響力のある仕事をしていたことは確かだ。そして、この人たちは、予測を誇張することを好むような過激な活動家でもないと思う。

しかし勘違いしてはいけない。気候モデルは、新しく確実な知見をもたらした訳ではない。この50年間で、短期的な気象モデルはある程度進歩したものの、長期的なモデルはほとんど何も進歩していない。特にCO2の気候への影響の大きさについては、関連するすべての量(気候感度など)は、これらのモデリング作業が開始されたときと同様に不確かなままであり、「地球温暖化を確実に予測」という主張は全くの嘘である。

だから、ノーベル賞を受賞する理由はない。特に、いくらかランダムに選ばれた「気候の物理学者」に贈られるような賞ではない。

仮にこの2人がそのような賞に値するとしても(値しないと思うが)、この賞が正当化された理由は絶対に許せない。この賞は、アル・ゴアのような純粋な詐欺師に与えられるノーベル平和賞の正当化とほとんど同じような流行語(特に「地球温暖化」という無意味な迷信的フレーズを意味する)によって正当化された。

ノーベル賞は自殺した。私はノーベル賞の話を二度と聞きたくない。

この賞の政治的動機は100%明らかだ。科学の中でも最も難しい学問である物理学が積み上げてきた信用を盗み、現代の最悪の疑似科学的迷信の一つに与えるために、これらの人々が選ばれたのだ。

歯に衣着せぬ物言いで面食らうかもしれない(小生も物理専攻だったが物理屋はこういう人が多い。眞鍋さんもこの意味では典型的物理屋らしい。科学の為には良いが日本では生き辛い事もある)。だが全てに賛成はしないまでも、かなり本質を突いている。似た様な感想を持つ方も多いのではないか。

1点だけ筆者から補足する。アル・ゴアは2020年にはキリマンジャロの雪はなくなると予言するなど、数々の嘘をついていた(もちろん今でも雪はある)。

クリックするとリンクに飛びます。

「脱炭素」は嘘だらけ