なぜ北朝鮮は衆院選の公示日にミサイルを発射したのか

公示日であっても、北朝鮮による不穏な動きがある以上、岸田さんが急遽官邸に戻られたのは正解

北朝鮮等の近接隣国による不穏な動きに対して日本の総理が断固たる姿勢を示すことは極めて重要なことだったので、岸田総理が予定された出陣式への出席を取り止めて、直ちに官邸の戻られたことは正解だった。

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北朝鮮が何故日本の衆議院選挙の公示日にミサイルを発射したのか分からないが、これで今回の衆議院選挙の争点の一つが明確になった。

我が国の安全保障の舵取りをどの政党に委ねるのがいいのか、ということを日本の国民に突き付けたようなものである。

我が国を取り巻く国際情勢は決して安穏としたものではない、ということを北朝鮮や中国がその行動で日々、具体的に示している。

コロナの猛威が収まりつつある現在、今回の衆議院選挙の最大の問題は、日本の外交や防衛、安全保障の問題に集約されることになるだろう。

現在の段階で北朝鮮に融和的態度を取る政党はないと信じているが、拉致問題で曖昧な態度を取ってきたことがある政党にとっては、今日の北朝鮮のミサイル発射は相当深刻な影響を与えることになるはずだ。

外交や防衛、日本の安全保障や危機管理の問題について岸田さんが鋭敏な感覚の持ち主であることが実証された。

出陣式で気勢を上げるよりも、出陣式への出席を中止して急遽官邸の戻ったことで、岸田さんは公示日に見事な第一声を放ったことになるのではないか。

小選挙区では自民党の候補者、選挙区では国民民主党へ、という戦略的投票をする人が結構おられるようだ

まあ、2票あるのだから、どのようにこの2票を行使されるのも自由なんだが、私の周辺では、小選挙区では自民党の候補者に投票するが、比例区では国民民主党に投票することに決めた、などと表明される方が結構多い。

国民民主党の支持率が1~2パーセントなどと聞くと、え、何だかおかしいな、私の体感支持率では国民民主党の支持率はもっと高そうなのだがなあ、ということになる。

自民党の勝ち過ぎを警戒して、有権者の皆さんが如何にも戦略的投票をしているような感じである。

勿論、比例区は維新にするか国民民主にするかで迷っておられる方もそれなりにおられるのだが、東京初め関東では国民民主の方が多少人気が高そうである。

反自民の傾向が強い方々は、勿論自民や、国民民主、維新には投票しないで、立憲民主や共産、社民等を選ばれるのだろうが、各新聞社の実施する世論調査が、こういった有権者側の戦略的投票傾向をどの程度反映しているか知りたいところである。

何にしても衆議院選挙の火蓋は、既に切って落とされた。

国民の皆さんがどういう審判を下されるのか、ようやく見ることが出来る。

くれぐれも棄権されませんように。

皆さんの一票が、これからの日本が歩むべき道を決めることになる。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2021年10月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。