甘利さんの幹事長辞任は正解、枝野氏は悲痛な叫び

甘利さんの幹事長辞任は正解だと思うが、立憲民主党の枝野氏の代表辞任は組織の弱体化を加速しそう

甘利さんの自民党か幹事長は自民党にとっては明るいニュースになり、岸田さんはこれで大分やり易くなると思うが、立憲民主党の枝野氏の代表辞任表明は立憲民主党に相当の混乱を招きそうだ。

枝野氏にとっては、今回の衆議院選挙は脂汗が滲み出るような手痛い敗北だったのだろう。

滅多に物事には動じない人だと思われていたが、やはり想定外の事態になった時は十分適切には対処出来ないのだろう。

立憲民主党内における枝野氏の立場は決して盤石ではなかった、ということだと思う。

まあ、甘利さんの幹事長辞任表明に思わず釣られてしまったのかも知れないが、強かな人だったら何とかこの場を凌いで、立憲民主党の足場を固めるためにあれこれ策を練ったはずである。

どこからか突き上げがあったのかも知れないが、慌てる必要はなかったと思う。

甘利明氏 NHKより

甘利さんの自民党幹事長辞任は自民党にとってプラスに作用するが、枝野氏の立憲民主党代表辞任はどうも立憲民主党の弱体化に繋がりそうな予感がする。

案外枝野さんは、立憲民主党の中では孤独だったのかも知れない。

まあ、あれもこれも参議院選挙に向けての号砲の一つでしょうね

自民党の幹事長交代は、来年の参議院選挙に向けての体制づくりの一つだろうと思っているが、立憲民主党の枝野氏の代表辞任表明も、よくよく考えると今の執行部体制ではとても来年の参議院選挙が戦えないから、特別国会終了後に代表選挙をやって、新しい体制で来年の参議院選挙に臨んでもらいたいという枝野氏の悲痛な叫びが含まれているのかも知れない。

参議院選挙を戦い抜くためにはどうしても連合の力が必要である、参議院選挙を戦うためには共産党との選挙協力を至上命題としてやってきた私では駄目だから、新しい執行部体制で参議院選挙に臨んでもらいたい、ということだろう。

立憲民主党は、やはり連合なくして存続出来ない政党なのかも知れない。

いずれにしても自民党も立憲民主党も来年の参議院選挙を目指して事実上スタートを切ったということだろう。

多分共産党は、既にそれなりに布石を打っているはずだから、万全の態勢で来年の参議院選挙に臨むはずである。

れいわ新選組も然り。
今回の衆議院選挙で望外の3議席を獲得したので、いよいよ勢いづいているはずだ。

うーん、選挙に勝つためにはれいわは何でもやりそうだなー。

山本太郎氏が、来年の参議院選挙で全国比例区に出ても、私は驚かない。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2021年11月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。